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『愛してる』
類は記憶がない。
わかってる。”しょうがない”。
その言葉をずっと自分に言い聞かせてきた。
でもそれは、”きっと明日に思い出してる”。
そう信じていたから。
けど今の類は、俺の知ってる類とは別人だ。
今の類はこの女とすでに歩み出している。
俺を置いて違う道歩み出した。
俺の大切な思い出を塗り替えてまで。
俺がいなくても、類は歩んでいけるんだな。
俺をこんなにも類でいっぱいにしたのに。
俺は類がいないと生きていけないのに。
海「Aさ……」
涙が頬を伝う。
類と目が合う。
ハッと、目が見開かれた類の瞳。
あれ？俺…泣いてるのか？
海「ど…どうしたのAさんッ」
パンッ
海「いた…っ」
伸ばされた手を振り払う。
「触んじゃねーよ」
代わりがきく恋ならいらない。
「あーあ。やってらんねーわ。
海ちゃんさ。もう俺に近づかないでくんね」
なんかバカらしくなってきた。
ははっ、なんだか笑いがとまんねーや。
海「え…？」
俺を見つけ出してくれねーなら。
「もういい。お別れだ。
おまえはもう、俺の好きだった類じゃねーんだな」
もういらない。
捨てられる前に捨ててやる。
俺はその夜、涙が止まらなかった。
もう涙が枯れるくらい溢れて止まらなかった。
その涙は悲しいのか、はたまた悔しいのから流れているのかわからなかった。
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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ！！ (2019年7月3日 0時) (
レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(･･;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人！更新楽しみです！カバディしながら待ちますね！！ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠人
| 作成日時：2019年5月5日 20時
