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はぁ、出てきたはいいけど司達いねぇじゃん。


「ちょっと!みんな海の教室調べないで来たのー?」


ん?海って言ったか?
困ったようにあれー??と、言いながら彷徨ってる女子集団がいた。


「だってーーっ」


「どーすんのよ。こんなだだっ広い病院でー」


絶対、海ちゃんの友達だよな。
正直、今は関わりたくない……。
……はぁ。けど、無視するのは気がひけるな。
しょうがない…か、、


「あの。もしかして、海ちゃんの友達ですか?」


「え?うわ…イ、ケメーン……」


「海の友達?こんなイケメン病院にいるなら毎日行ったのにー」


ハハッと乾いた笑みがこぼれる。
いっせいに詰め寄られても…。
とりあえず案内するよと声を掛け、進んでく。


「海と知り合いなんですか?」


「えーと、まあ少し?」


「すごいでしょあの子の社交性。
彼氏とか紹介したら、みーんな海のこと好きになっちゃうのよね。
でもさー、取ろうと思ってるわけじゃなくて、天然だからタチ悪いんだよねえ」


ドキッ。
一瞬、脳裏で類と海ちゃんが浮かんだ。
まさか、な。


「もしかして、お兄さんもオチちゃった?」


「え?いや…俺は別に」


「ほんと‼男は1番好きなタイプじゃない?あーゆーの…癒し系だしー」


「お兄さんの番号教えてよー!」


「え?いや…ほら、着いたよ」


目的地に着いたのに、離してくれない女子達に困っていると、1人が何かに反応した。


「あ!海っ」


海「わあっ!来てくれたんだ!嬉しーっ」


パッと、離れていく女の子達にホッと胸をなでおろす。


「お兄さんまたねー!」


「おーっ、、病室ってこんな感じなんだ」


女子達が中に入って行く。
パチリと海ちゃんと目があった。


海「Aさんが案内してくれたの?ありがとうっ」


「いや、別に大したことないよ」


海「あ!そうだ、Aさん」


「ん?」


海「あの2人….西門さんだっけ?その人達から聞いたんだけど、忘れてるのってAさんのことなの?」


「……うん」


話してくれたのか。
俺が言えばよかったのに…、悪いことしたな。
総二郎もあきらも2人なりに考えてくれてただろうに。申し訳ないことした。


海「恋人なんだってね!
ごめんねっ。あたし知らなくて」


「いや、俺こそ黙ってたから」


総二郎達。恋人って情報はいいじゃんか。
だけど今は、その言葉が少し嬉しくこそばゆい。

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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ!! (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(・・;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人!更新楽しみです!カバディしながら待ちますね!! (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠人 | 作成日時:2019年5月5日 20時

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