【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主) (ページ20)

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総二郎said

海「こんにちわーっ」

総/美「「お」」

類のお見舞いにあきらと来た。
元気よく入ってきた海ちゃんは俺らを見て、手をブンブンふる。

海「あー！来てたんだ。久しぶりー」

総「海ちゃん退院したんだ」

ギブスもすっかり取れて、荷物を持ちながら歩く足は軽やかだ。

海「うん。3日前にね」

総「M女の制服じゃん」

M女といえば、ゆきちゃんが…。

海「はい！おみやげのどら焼き」

類「そんで、あんたが食うんでしょ」

海「あっ、ばれた？」

類「だいたい。みやげって何だし。それを言うなら見舞いって言うでしょ」

海「もー、固い事言わないで」

類のベットに駆け寄りベットの空いた空間に腰を下ろした海ちゃん。
…類が普通に話してる。
類が女と話すのは静か牧野ぐらいだと思ってたのに。

なんか、親しげ？
ていうか…側から見たら、カップルに見えなくも…。

総「…海ちゃんもしかしてよく来てんの？」

海「うん」

類「毎日毎日来ないでよ。寝れない」

海「あー、またそういうこと言う
退屈してると思って来てあげてるのにー」

類「それがめんどくさい」

ま、毎日？

コソコソ「……んー。ちょっとまずくね？」

横をチラリと見るとあきらも、顔が引きつってた。
俺の視線に気づくと、うなづく。
あーーー、類に限ってまさかとは思ってたけど、この状況は

ちょっとやばいのか？
あきらと目配せながら、「ちょっと」と海ちゃんに声をかけて廊下に出る。

海「え？どういうこと？」

その顔は純粋に何言ってるのかわかってない顔だ。

総「んーと、だからさ、やっぱしやばいと思うわけ」

海「やばい？やばいって何が？」

美「俺たちゃ、Aのダチだしな」

総「Aが類の恋人だって知ってるでしょ？
あんま接近しないであげてくんないかな」

海「んーー、お見舞いに来ちゃダメってこと？」

総「や、そうは言ってねーよ。」

海「だってさ、ふたりとも知ってる？
花沢くんていつも一人なんだよ。

ひとりで屋上にいるんだよ。

あたし子供の頃、体弱くてよく入院してたからわかるの。
こういう場所で1人ってほんと寂しいんだよ。
誰かが話しかけてくれないと、言葉を忘れちゃいそうになるの。

あ！Aさんを心配してるなら大丈夫だよっ。ちゃんと話してわかってくれてるからっ！

あっ、もうこんな時間だっ帰らなきゃ。じゃ、またね！」

ぴゅーと、○のように去っていく背中に頭を抱えた。