電話 ページ19
「総二郎、どーすんだよ」
こんなとこまで来たのに、無駄足か。
総「とりあえず、牧野出てくるまで待ってよーかね」
類「なんで待つの？」
総「そりゃ、司のことだよ！」
美「あれから何か発展してんのかとか」
「ほっといても、司がまだ牧野のこと好きなら自然とくっつくだろ…」
総「それが焦れったいから、見てらんねーんだって！」
そんなキレ気味で言われても…。
類「A、なんかケータイなってない？」
俺の後ろのポケットに入った携帯を指差す。
やべっ、マナーモードにしてたんだった。
ブルブルと震え続ける携帯を開くと、着信履歴がえげつない事になっていた。
「…っうわ！凄い着信来てるんだけど…なんでだろ」
……斎藤さん？どうしたんだろ。
とりあえず、出ないと。
「ちょっと電話してくるわ」
総「おい！」
何か知らねーのかよー！横からうるさい総二郎達から離れた所で電話に出た。
「どうし」
斎『Aお坊ちゃん！今どちらにいらっしゃいますか⁉ 大変です‼ …っ…様が…っ』
「うん？何かあったの？今…何処だろここ？」
何だか様子がおかしい。
凄く…嫌な予感がする。
斎『旦那様からお聞きになってないのですか⁉』
「親父？だから…なんの話…ッ」
キキィーーーーッッッ。
はっ⁉
目の前で止まったこの場に不釣り合いな車。
次々と降りてくるがたいのいい奴ら。
そいつらは何故か、俺を車に押し込もうとしてきた。
「…は⁉……ちょッ」
誘拐か！？
幼い頃から習ってた護身術も、こうも人数が多いと役に立たねぇ…ッ。
両手も塞がれ、ひきずるように車の方にズルズルと連れていかれる。
類「A⁉」
美「おい‼何やってんだよ⁉」
牧「な、なにこれ⁉ なにが起こってんの⁉」
総「おい‼何処に連れてくつもりだよッ！Aを離せよっ！ てめえらっ！！！」
「くっ！何だよっ⁉離せってッ…類ッ」
掴まれていた腕が片方だけ外れた。
周りの奴を殴り飛ばす。
視界に類が入り必死に手を伸ばした。
それに応えるように伸ばされた手
「…失礼します」
「ッ！」
黒スーツにサングラスをかけた１人の男が俺の口に布があてた。
薬だと気づいた俺は息を止めたけど、それももたなくて息を吸ったと同時に意識が薄れていく。
類との距離が遠のき、伸ばした手は力なく落ちていった。
薄れゆく意識の中で焦った類の顔と、「Aッ！」と叫ぶ声が聞こえた気がした。
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悠人(プロフ) - なるさん» わーー！！よかったです！！Rタグ付いてしまったのでもしかしたらコメントも見れないかもとドキドキしてました(~_~;)一気に…だいぶ長編なのにありがとうございます^ ^ カラットさんですか！確実に趣味が合いますねㅋㅋ楽しんでいただけると嬉しいです！ (6月12日 23時) (
レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 悠人さん» 別端末から失礼します！わざわざリンクを貼っていただきありがとうございます！見れるようになったので一気読みしました！海ちゃんのところは自分も胸が痛くなりました…！悠人さん最高の作品をありがとうございます！セブチも好きなので読みます！ (6月11日 22時) (レス) id: 984f7da6fe (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - なるさん» トップにリンク貼りました！Rタグで見れてない可能性もあるのでRでも閲覧出来るようになってるか確認をお願いいたします^ ^ (6月11日 17時) (レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 一話どこにありますか、、！ (6月10日 12時) (レス) @page3 id: 0a7ce356e9 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - 1話がどこにもない (2020年3月28日 15時) (レス) id: 66de5526d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠人
| 作成日時：2018年10月7日 8時
