ホンキのコイ【縁下力】 (ページ3)

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3.恋に落ちたページ3

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しばらくすると彼女が話し始めた。

「ねぇ、4組なの？なんて名前？」

「俺、縁下力」

「縁下くん、優しいよね……縁下くんみたいな人好き。ってか今好きになった！私、5組の花岡Aっていうの。
私と付き合って！」

「は、はぁ？！」

いきなりなんなんだ？
女の子からこんな告白を受けたのなんて人生で初めてだ。
でも……俺の好みからはかけ離れすぎている。
顔は…別に可愛くないとかじゃないけど
派手で、ギャルっぽくて…言っちゃ悪いけど遊んでそうな見た目。
彼女が出来るチャンスなんて俺なんかにはもうないかもしれないけど。

「ごめんなさい…付き合えません」

ちょっと俺の手におえる感じじゃない！

「彼女とか好きな人いるの？？」

「そ、そういうわけじゃないケド…」

「じゃあ私あきらめない！頑張って振り向かせるから！」

花岡さんはそう言って俺の手を握った。
え、ええー？

俺はあっけに取られていた。

「おーい、大丈夫かー？」

成田たちが先生を連れて戻ってきた。

「じゃあまたね、力くん！」

彼女は俺に手を振った。

「あれ、5組の花岡だったんだなー」

成田が俺に話しかけてきた。

「成田、知ってるの？」

「結構有名人だよな、軽い女って噂されてるから。見た目もチャラいじゃん」

はぁ……見たまんまの中身かよ。
俺みたいな地味な男に目をつけるなんて
派手な男とばっかり付き合って、飽きたとかなのか？
まぁ………きっとすぐ気が変わるでしょ。