17.本気の好き ページ17
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「信じていいの?」
涙をこぼしながら、俺を見つめる。
「嘘は言わないよ…」
俺の人生初の告白だ。
まぁあんまり決まってないけど。
「あの元カレね………私の体目当てだったんだよ。すぐやれそうって思ってたみたい」
Aは涙をこぼしながら話始めた。
「それでも私は好きだったんだけどね。やっぱりそういうの、辛くて……だから力くんがホテル行こうとしたとき
力くんもそうなのかなって思ったら、もう消え去りたくなっちゃって」
俺は、Aのそばに寄って頭をそっと撫でた。
「傷つけてごめん」
Aは、ふるふると首を横に振って
ハンカチで涙をぬぐう。
「Aと一緒にいると楽しいし、素でいられる。だから、俺と付き合って」
ちゃんと、言葉に出さなきゃ。
いつもまっすぐ俺に愛を伝えてくれたAに。
「絶対振り向かせるって言ったもんね!私、有言実行だね!」
「ほんと……減らない口だな」
俺はAを抱き締めた。
そしてゆっくり、キスをした。
「余計なことばっかり言ってると口塞いでやるからな」
「ふさいでふさいでー♪」
「ったく………ムードない奴」
俺はAの手を握った。
「負けたよ、Aには!」
こんな平凡な俺にも彼女ができた。
見た目派手だしチャラそうだけど
一途で純粋で、明るい子。
「ちょっと清楚系の格好もしてみない?」
「えーやだ。力くんがギャル男になってよ」
「それは無理だ……じゃあそのままで良いです……」
頑固で強気なところもあるけどね。
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作者名:茜 | 作成日時:2018年6月5日 18時