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すきになっても ページ23
お風呂に一人浸かる。
私が説教を受けている間に他の人は入ってしまったようで、貸しきり状態だ。
あの後、手を離した縁下くんとなんだか気まずくなり、私が逃げ出したのだ。白福さんに「顔赤いよ、大丈夫？」と問われた。きっと今も…赤いんだろう。だって、
「……顔、熱い。」
頬にそっと触れる。
熱い。
暑くて、やけどしてしまいそう。
馬鹿みたいだと思ったでしょ？諦めるって言ったくせに簡単に絆されてしまって。
好きが溢れて止まらなくなってしまって。
「ねえ縁下くん。」
「私ね」
「優しいとことか」
「声とか」
「頭撫でてくれるとことか」
「眠そうな目とか」
「全部全部」
「大好き、だよ。」
ポツリポツリと呟いた後、鼻の下までお湯に浸かる。ぷくぷくと泡が立つ。のぼせてしまいそうだとお湯からでて、更衣室。タオルで体を巻くとロッカーの気におでこをつける。頭が、冷える。
「私のこと、好きになってもいいんですよ？」
この声は誰に届くこともなく、消える。
誰もいない更衣室で着替えて外に出た。…明日も、練習がある。
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (
レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンタクトるり江 | 作成日時：2019年10月28日 21時
