離れないで ページ22
旅館に帰った私は、縁下くんにより西谷と共に座らされていた。
「西谷。女子と一人くじを交換ってどういうことだ、？和澄も！女の子なんだからもっと気を付ける！」
「西谷は悪くないです、！私が無理言ったから…」
「いや、俺が止められなかったのが悪い。叱るなら俺だけ叱れ、力！」
「ちょ、西谷！」
二人、擁護のしあいである。
私が無理言ったせいだもん…嘘はいってない。西谷まで怒られるのは納得できない。
縁下くんは大きくため息をつき、「次はないぞ」と。お父さんみたい。いや、どっちかっていうとお兄ちゃん、？どっちにしろ同い年とは思えない。
お説教が終わり、部屋に帰ろうとしたら縁下くんに止められる。西谷はもういってしまった。
どうしたの、と。そう聞こうとした瞬間に後ろから抱き締められる。ぎゅっと、強く、強く。
「…いなくなっちゃうと、思ったんだ。和澄今日、様子変だったし…いなくなっちゃうと、思ったんだ。消えちゃうんじゃないかって。…和澄が消えてなくなっちゃうんじゃないかって。」
そう、子供のように何度も繰り返す縁下くん。そんなに、心配してくれてたんだ。言葉を返そうとすると手で口を軽く押さえられて話せなくなる。
「…心配した。もう、俺から離れないでくれ。」
…ねえ、縁下くん。
それはどういう意味？…期待、しちゃうよ？何でそんなこと、いうの？脈アリって、思っちゃう。だからやめて。…変な気持たせるのやめてよ。
…罪な男。
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (
レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンタクトるり江 | 作成日時：2019年10月28日 21時
