肝試し ページ18
気づいたら集合時間の9時。
森に入る少し前のところで集合。
来ている人、来ていない人、双方がいるようだが烏野は一応みんないるようである。先生には許可をとったらしく、にこにこ笑顔でたっている。少し…いや、大分楽しみだ。
「ほら、くじ引け〜」
箱。
その中から折られたくじを一つ取ろうとすると、二つの声が聞こえてくる。
「縁下何番だった?」
「俺?んーと、6。」
そんな会話。
6。
彼の背番号。
大好きな数字。
嫌いにならなくてはならない数字。
6。
来い。
来るな。
来い。
来るな。
来い。
来い。
来い。
来い。
来い…!
念を込めながら、引く。
くじの前から外れてそっと紙を開くと、そこにかかれていたのは__
6
目を見開く。
来てほしかった数字。
来ちゃいけなかった数字。
交換、してもらわなきゃ。
そう思ってキョロキョロする。
すると近くで声がした。
「俺一人だ!うわあ…まぁ諦めるしかねぇな。」
西谷。
合宿中に話して、割と仲良くなった。
そういえば奇数だから一人が出るんだっけ。きっと、他の人と回ったところで上の空だ。西谷と交換してもらおう。
そう思って、そっと近づく。
本当にこれでいいの?
そう、心が聞いてくるけれどこれでいい。これじゃなきゃいけない。仕方ない。
「西谷、ごめん。交換してもらっても…いいかな。」
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです!更新頑張ってください! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンタクトるり江 | 作成日時:2019年10月28日 21時