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ページ8

蘆屋家が”落ちぶれた”と言われた
その理由を知り唖然とする




あかねのこと
印のこと
呪形のこと



刺青だと言われてきたものが
呪形が刻んだ印だったなんて・・・


思い返せば確かに海には刺青が無かった気もする


昔は刺青があるのは当たり前だと思ってたから
気にもしなかった


海にも同じくあると思ってた・・・





『私の先祖が加茂憲倫と手を組んだなんてな
・・・そんなことちっとも聞かなかったな』



父も母も知っていたはずだ
だけど言わなかった

それが”私”だから言わなかったのか
言わなくてもいいと判断したのか

それは今となってはどうでもいいことである



やるべきことは先祖が残した失態を
今の”蘆屋家 当主” が拭わなければならない




『印が刻まれて10年で呪い死ぬ、か』

乾いた笑いが響く


私の印が刻まれたのは
恐らく高専に入る2年か3年ほど前からだ


3年と見積もって1年高専で過ごして4年
過去に飛ばされてから1年は経ってるはずだ

これで5年


こっちに戻ってきてからはまだ2日しかたってない




「お前がいなくなってからこっちじゃ
”5年”経ってる」


『印の発現からもう5年は経ってるから
合わせてもう10年・・・

でも私の体には何の変化もないぞ』


「・・・過去に飛ばされた”時間軸”と
こっちでの”時間軸”は違うのかもね

A、老けてないし」



『お前、変わらず失礼な奴だな』



ポカッと殴ると
ニコニコと笑いながら腕を引っ張られ
そのまま悟の懐へダイブする




「どっちにしろあかねの事もある
一旦呪形がいる八王子に行くぞ」


なんて言いながら
スーッと頭を嗅いでくる


『頭を嗅ぐな!臭いだろ!』

「いい匂いするから安心して」

『私じゃなくてお前がだ!』

「言うんじゃん」


『ギャ!』



女とも言えない声を上げたかと思うと
今度はそのまま抱きしめられる


『離せ!』

「いいじゃん、俺ら”許嫁”なんだから」


『まだそんな昔のことを・・・』




なんて言うもまんざらでもなさそうに
優しく、ギュッと抱きしめ返した

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ミンミンゼミ(プロフ) - 饅頭こしあん派さん» あ、、、ありがとうございますm(_ _"m)持病と課題でテンテコマイですが頑張ります!文才がカスですがどうぞ最後までこの小説を楽しんでください・・・! (2021年10月12日 12時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭こしあん派(プロフ) - 面白くて一気見しちゃいました!更新頑張ってください! (2021年10月11日 20時) (レス) id: d12f11bbbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年8月16日 17時

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