慧眼と金塊 5

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(予定が変わった？
いや、それよりもやっぱり刺青人皮は
泳がせてたのか)



そんなこと思いながら
反転術式で傷口を塞ぐ


(まずいぞ、
慧眼を持ってるとは分かっていないとは思うけど
結局同じことを当てられてしまった)


わざわざ裏切者に
刺青人皮を持って行かせたんだ


私がいたら”邪魔”になる




だから心臓のある左胸を撃った



反転術式で治したは良いが
呪力をほぼ使ってしまった

いや伊弉諾は近くに呪霊がいなきゃ
使えないのだが・・・




そんなことはどうでもいい





私は鶴見と杉元たちが落ち合う場所を
”伝えられていない”



正確には伝えられていたが
”嘘”だということは分かっていたので
付いて行けば良いと思っていた



まさか”殺しにかかる”なんて



焦っているのか？？？
あの冷静で決して自分の感情を悟らせないような男が
こんな・・・



目障りだから直ぐに消す

という手段をするだろうか




いや現にされたのだ

今はやられたことよりも
この現状をどうにかしなければならない




街を走り回っても空振りしたら意味がない
あたりは民家ばっかりだし
店だってまだ閉まっている




まだ時間的にアシリパたちとは
出会ってないだろう




『高いところから探すか・・・』



民家の壁をよじ登り
恐らく歩いて行った方向へ向かうように

屋根の上を渡っていく


と




(いた、)



アシリパたちと鶴見達の姿が見えた

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