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翌日

馬に乗り町へ行くと
朝だというのに賑わっている



「あれ、兵隊さんやんね」

「こんな所になにし来よったねぇ・・・」



軍服だからか目立つ
馬を直ぐに停留所に止め足早に
それらしき店に入っていく



「いらっしゃいませぇ〜そんな服を御所望で?
軍服以外でも取り扱っておりますよ」


『あ、そう?
じゃぁこんな感じのと、こんなんのと・・・』


予めデッサンしておいた服を店主に見せると
「変な服ですねぇ・・・」と言いながら
店奥に入っていく


まぁこの時代にノースリーブの服なんて
ないだろうし北海道ならなおさらそんな服は着ない


どうせ上から軍服を着るのだから
動きやすいほうがいいのだ



「お客さん、今日持ち帰りで?」

『あぁ』

「じゃぁ夜の・・・8時ごろに
取りに来てください」


そんな早くできるのか?とも思ったが
了承し店を出る


『いい空だなぁ〜』


青い空に白い雲
なんとも言えない感情が身体を巡る





「おい」

『あれ、宇佐美じゃん』


「勝手に出るなって言ったよな?」


宿にいなかった私を
町まで探しに来たのか


『そうだっけ?
逃げないって言ってんだからちょっとばかしの
自由は欲しいんだよ』



そういってポンッと肩を叩く



「・・・?」


『肩、軽くなったろ』



宇佐美は何が何だか分からないようで
ぐるぐると肩を回している



『お腹減ったから店入ろうぜ
お金、あったっけ・・・』


巾着袋を開き残りのお金を数える




「・・・・お前、なんだそれ」



『え?』



何を言ったか聞こえなかったため
もう一度聞き返すがそれ以上宇佐美は喋らなくなった


というよりも目を合わせてくれない

なんだこいつ
思春期の男子高校生かよ



なんてくだらないことを思いながら
蕎麦屋に入った

176:→←作者からです。



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ミンミンゼミ(プロフ) - 山猫さん» コメントありがとうございます。体調は徐々に良くなってきましたがワクチンやらなにやら打つためまた悪くなりそうです・・・(笑) 面白いと言ってくれてとても嬉しいです(^▽^)これからも更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _"m) (2021年7月30日 17時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - とても面白いです、ゆっくりで良いので体調に気をつけながら書いてください。更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 22時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月22日 8時

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