慧眼と金塊 5

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『登別〜？嫌だよ遠いし
宇佐美達だけで足りるだろ』


「確か登別は‘’温泉‘’が有名だったな
傷に良く効くと言っていたな」


『今すぐ行くぞ』



‘’温泉‘’という言葉につられ
1日かけて登別に向かい今は、というと・・・・





『はぁ〜・・・極楽だぁ〜・・・・』



温かいお湯が身体に沁みる
これよ、これ



温泉にもっと早く入りたかったけどな
でもまぁプラマイゼロだ



・・ちょっと鶴見に言いくるめられたような気もするが



(温泉なんて、あまり行ったことなかったな)


任務が終われば直ぐに自分の部屋に戻って
シャワー浴びて適当になんか食べて寝てたしな



(・・・もうそろそろ服変えたいな
ここら辺って洋服やあったっけ

軍服ってちょっと動きづらいんだよなぁ)



湯船から出てバァーっと髪を拭き
服を着ていく

が


『うぅ〜ん、これどうにかなんないかなぁ』



長袖のシャツはどうしても動きにくい
ダボッとしているわけでもないし・・・


というかそもそもこの軍服、
白石がどっかの兵士からはぎ取ったやつだしな
靴だってそうだ

サイズが合わないのも仕方ない




・・・・新調するか！
金は鶴見が何とかしてくれるだろう



『あ、ねぇねぇ
ここらへんに洋服屋ってない？』


「洋服屋・・・・」


傍を通っていた女中を呼び止め
近くの服屋について聞く



「でも、ここからだと半刻かかりますよ？」


『大丈夫、馬使っていくから』



ノースリーブの服なんて売ってるかな
靴もブーツが良いし・・・


まぁ行ってから考えればいいや



(明日楽しみだな)

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