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結局杉元と谷垣とは会わせてもらえず
鯉登と月島を連れて樺太へ向かったようだった



というのもそれを聞いたのは
2人が出発してから3日後のことだ



『なんで教えてくれなかったんだよ!』

「あぁ、忘れていたよ」


鶴見は白々しいほど嘘をつきまくるので
もう信用しないことにした

そんなやつ相手にしてても面倒くさい



しかしもっと面倒くさいやつがいる



「おいこの阿婆擦れ女
お前また鶴見中尉に近づいたな?
お前から鶴見中尉の匂いがするんだよ

近づくなって言ったよな???」



『勘弁してくれ・・・』



鶴見が連れてきたこの男、
宇佐美時重は鶴見にゾッコンらしく一々うるさい

しかも身体の匂いを勝手に嗅いでくるし
『鶴見』というと「呼び捨てしてんじゃねぇ」と
銃口を向けてきやがった



『私が近づいたんじゃない、あいつが』


「あいつ、だぁ〜?」


『あぶねっ!』



ブンッ と躊躇なく殴ってきたが
間一髪のところで避ける



『悪かったって
あぁ〜もう面倒くせぇな!!』



毎日毎日宇佐美は私のいる病室に来ては
こうして突っかかってくる


最初は


「必要最低限のことは話すな」


なんて言ってたくせに


「なんで毎日毎日お前から
鶴居中尉の匂いがするんだ!!」



だぞ



あ、あいつにとっては
これも‘’必要最低限‘’なのか???




・・・どうでもいいな



『おい、宇佐美
いい加減にしろよお前!』


思いっきり頭突きをすると
床に倒れこむ宇佐美

ザマァみろこの変態が



「・・・・やったな」



『いや正当防衛・・こっちくんな!』



ユラッと立ち上がり
こっちに近づいてくる



すぐにベッドから降り
二階堂が寝ているベッドへに行く



「もぉ〜うるさい・・・なに?」


二階堂が嫌そうな顔をして起き上がる
が、お構いなしに二階堂に抱き着く



『私を殴るなら二階堂も殴れ!!』

「え、え、俺殴られるの!?
嫌だよぉ、離せよ!!!」


暴れる二階堂
人質をとる私
血相変えて向かってくる宇佐美




「やぁ、仲良くやっているようだね」





そこへ鶴見が顔を出した

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ミンミンゼミ(プロフ) - 山猫さん» コメントありがとうございます。体調は徐々に良くなってきましたがワクチンやらなにやら打つためまた悪くなりそうです・・・(笑) 面白いと言ってくれてとても嬉しいです(^▽^)これからも更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _"m) (2021年7月30日 17時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - とても面白いです、ゆっくりで良いので体調に気をつけながら書いてください。更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 22時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月22日 8時

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