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150* ページ17

迂闊だった




印を刻んだモノと刻まれた者


それが何を意味するのか




「あかね!」



「ヒュー・・・ヒュー・・」



腹がえぐれて血が絶え間なく流れていく



【蜷後§】

【郢九′縺」縺ヲ繧】



呪形にもあかねと同じように
腹がえぐれている




「・・・・一心同体ってことか」



六眼のおかげか
呪形の複雑な術式を覗き込む







俺は簡単にこの呪形を祓うことができる

しかしこの呪形を祓えば
あかねも一緒に死んでしまう


そしてどこかで生きているはずのAも



その時点でこの呪形を祓えるのは
‘’1人だけ‘’となった





「ご、じょう・・・さん、」



血だらけのあかねを抱き上げ
瞬間移動で外に出る


【騾′縺輔↑縺‼】




迫りくる呪形の腕は空を切り
地下壕には呪形の低い唸り声が響き渡った






「わ、たし・・・死ぬの?」


「いいや、大丈夫
僕の友人に凄腕の医者がいるから」



「そ、う・・・」




呪形を見たら直ぐに術式が分かるはずだった


だけどそれが出来なかった


俺が弱いわけじゃない
むしろ最強だ


見分けられなかった要因は恐らく
ありえないほどの呪力によって刻まれた術式たち




「うおっ、五条」


「急患なんだけど」


「・・・はぁ 見せな」




瞬間移動で高専の医務室まで飛ぶと
硝子が呆れた顔をしながら俺の顔を見上げた




「この子は?」

「蘆屋家の子
Aの親戚だってさ」


「へぇ・・・
あの資料の内容確かめに行ったんだろ?
どうだった」


「全部本当だったよ
恐らく地下壕にいる呪霊を祓えるのは
Aだけだね

長い話になるけど・・・聞きたい?」


「いや、今はいい」



「あっそ!
じゃぁその子よろしくね」


そういって医務室のドアを開けると
ヤガセンが立っている



「こんなところにいたか、悟
任務はどうだった」

「いつも通りザコだったよ」


「そうか・・・後でちゃんと報告書出しておけよ」



報告書か
ダリィな・・・こういう時Aがいてくれたら
直ぐに押し付けられんのにな




「それと客が来てる









 
 
 
 







アシリパと名乗ってるんだが

お前の知り合いか?」





「誰だソイツ」






あかねの印が刻まれたのは2年前

Aの印が刻まれたのは・・・・







刻一刻と迫るAの死を
五条は止めることができるのだろうか____

作者より→←149*



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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月1日 22時

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