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Aが消えて1年になった
現場から跡形もなく消えてしまったAは
当然死亡扱いとなった
その3か月後、星漿体の天内理子が殺され
傑が呪詛師となった
何も守れなかった末路だ
何が最強だ
俺は、大切な物1つだって守れなかったんだ
「おい」
「・・・んだよ」
振り返ると久しく見ていなかった硝子がいた
「見下ろしてんじゃねぇよ」
「へぇ〜そういうこと言うんだ
良い情報もってきてやったのに」
その手には紙が握られている
「情報?」
「そ
あんたAのこと、諦めてないんでしょ」
渡された紙の内容を見てみると
そこには蘆屋家についての内容がビッシリと書かれていた
「あの任務でAの死体は見つからなかった
だけど確かに呪霊によって攻撃された
・・・蘆屋家はある‘’特級呪霊‘’との関わりがあるみたい
あとは自分で調べろよ」
そういって出て行く硝子を後に
内容を見ていく
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1920年 第二次世界大戦がはじまる19年前
蘆屋家の者が大日本帝国陸軍と手を引き
呪霊を死んで間もない人間の身体に癒着させることで
心臓を射抜かれようとも
頭を吹っ飛ばされようとも
祓われるその時までずっと動き続ける
実験を繰り返しながら開発してきた
その実験には史上最悪の呪術師
加茂憲倫も関与していたことが判明
しかし、実験を進めるにあたり
加茂憲倫が途中で行方不明となり実験は失敗に終わる
多くの犠牲者を出した実験場は
呪霊の巣窟となり今は結界が貼られ封印されている
中には特級に指定された呪霊が2体確認されている
実験場は東京 八王子市 浅川にある
地下壕で行われていたもよう
指揮官となった蘆屋信幸 本堂獅子 と
地下壕にいた者たちの消息はいまだ不明
蘆屋典敏の呪力の残穢を追ったところ
地下壕の入り口の先に続いていたもよう
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資料を読み進めていくが
今まで聞いたこともない話が記述されている
昔から蘆屋家は‘’落ちこぼれ‘’のレッテルが貼られている
それはAが生まれるずっと前からだ
それは何故だ?
呪力をもってしてすぐに死んだ兄
呪霊と人間の子供を産んだ姉
呪力の無い弟
それだけじゃない
蘆屋家は加茂憲倫と手を組み
呪術師とありながら呪霊を生み出していたのだ
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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月1日 22時