取り残された同朋 ページ1
Aが消えた
呪霊から俺を庇って消えてしまった
「おい、五条
またへこたれてんのか」
「……」
いつもの硝子の言葉にもす気力が出ない
___なにニヤニヤしてんだよ
はやく任務行け 自称最強____
Aの声が頭の中に残っている
もう10年も前の事なのに
「…Aはさ、なんて言うかさ
馬鹿なんだよ
俺、最強なのに庇っちゃったりしてさ」
「………そこがAのいい所だって
お前自身が言ってたじゃないか」
「言ってねぇよ!!」
「言ってた」
「言ってねぇ」
「言ってた」
「………言ってねぇよ…」
Aは五眼の持ち主で
俺は六眼の持ち主で
だからか幼い頃から
よく顔を合わせていた
小さい頃からよく笑うやつで
声もでかくて、歴史が好きで動物が好きで
___おい、そんなの勉強してどうすんだよ__
___趣味で調べてんだから良いだろ!
あっち行けよ、悟____
____悟___
「はぁ…」
もう一度、お前に名前を呼んでもらいたいよ
A
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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年2月17日 21時