慧眼と金塊 2

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「おい、これを羽織っておけ」


「え、」


そう言われ渡されたのは
白いマントだった


しかもフード付き
尾形と同じ物だ



「お前は目立つ
しかも指名手配されているからな」


「え、私指名手配されてんの？」


初耳すぎる
だから兵士は私の顔を見ただけで
すぐに追ってきたのか、なるほど



「これから茨戸に行く」

「茨戸・・？」



なんでそんなところに行くんだ


「文句あんのか？」

「いや、無いっす」




一先ず尾形についていくしかない
こいつに宿代払ってもらったし



(それにしてもなんもないな)



宿場を離れ茨戸に向かう途中、
周りを見ると山・木・雪ばかり



開拓されていない北海道は
ドのつく田舎なんだな





「なぁ、尾形はいつから銃を使うようになったんだ？」


「・・・」


「銃使うのめちゃくちゃ大変だよねぇ
使ったことないけど

あ、撃たれたことはあるけど」



「・・・・」



「尾形の好きな食べ物は？
私はね・・ボロネーゼっていうのがあるんだけど
めちゃくちゃ美味しいんだよ」



「・・・・」



「・・・・なぁ、尾形〜」



どんだけ話しかけても
尾形は無視


挙句の果てには
フードを被りやがった




「おい、フード被んなよ！」


「やかましいっ！」



尾形のフードを無理矢理取ろうとすると
ｺﾞﾁﾝｯと頭を叩かれる




「黙ってろ」


「・・尾形って友達作れないタイプだろ」


そういうとまた頭を叩かれる






「黙ってろ」



「・・はい」






そんなこんなで歩くこと数十分


「ここだな」


「はぇ〜」



茨戸についた

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