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「もう夜だ・・」
夢中で走っていたから
気づかなかった
後ろを見れば
もう追っては来ていないようだった
(ここ、何処なんだろう)
街という事は分かるが
暗くて良くわからん
土地勘もないし、困ったな
これじゃコタンに帰れないぞ
「おい、宿があった
一泊するぞ」
「・・・はぁ」
仕方がない
闇雲に歩いて行ってまた第七師団と
会ったら最悪だしな
「私、一銭も持ってない」
「ｯﾁ」
尾形は軽く舌打ちすると
宿の中へ入っていく
中は簡素な感じで
店員は私を見るや否やオドオドとした感じで
喋りかけてきた
「へ、兵隊さんがこんな宿に・・
どうぞこちらへ」
そうか、あんまり兵隊なんかは
ここに来ないんだな
「ありがとう」
「い、いえ・・」
そういってそそくさと
店員は出ていく
そんなに怖いもんかな
まぁ、しょうがないか
「おい尾形、
私は明日ここを・・・」
尾形の方を向くと
ｶﾁﾘと銃を向けている
殺されるにダッツ賭けててよかった
未来に戻ったら悟に奢らせよ
「俺の質問に答えろ」
「・・・分かった」
ここでの主導権は尾形にある
私だってまだ死にたくない
ゆっくりと床に膝をつき
座り込む
「なぜお前は俺を知っている」
あぁ〜・・そこからか
「川に流されて川岸に上がったお前を
見つけて、私が温めた」
「川・・」
思い当たることがあるのか
納得いったような顔をする
「・・なぜ第七師団に追われている」
「そんなのこっちが聞きたいよ
川に流されて低体温症気味だった尾形を助けたのは
結局のところ第七師団だ
助けに・・来たのか知らないけど
そこで私も保護された
そこで鶴見に会ったんだ」
鶴見が私を追う本当の理由は知らないが
呪霊について聞きたがってはいるだろう
「・・・」
「なんだよ
質問がないならもう、寝かせてくんない？」
そういうと尾形はゆっくり銃を降ろす
(・・良かった)
殺されずには済んだ
「私は明日ここを出てコタンに戻る
お前はもう、好きにしろ」
「殺そうとしてきたやつが良く言うぜ」
「殺そうとしたのは谷垣だ
私じゃない
私は‘’人間‘’はもう、殺せない」
そういって軍帽をぬぎ
軍服も脱いでシャツとズボンだけになる
「・・お前は俺についてこい」
「は？なんでだよ」
「お前は‘’不死身の杉元‘’を知っているな」
ピクリと眉が動くのを見逃さなかったのか
尾形は不敵に笑った
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ミンミンゼミ(プロフ) - シベリアさん» あ、本当にですね？！申し訳ないですっ………見落としてました……指摘ありがとうございますm(_ _)m今日、訂正させていただきますっ！ (2021年2月6日 0時) (
レス) id: 42f5c91fcb (このIDを非表示/違反報告)
シベリア - 杉本の「もと」の漢字は正しくは「元」のはずですよ〜。 (2021年2月6日 0時) (レス) id: 6190847555 (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - シマさん» あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ！まだ学校の課題だったり土日はバイトだったりで更新頻度が遅いかもしれませんが頑張ります！これからも「慧眼と金塊」をよろしくお願いします！ (2021年1月31日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです...更新楽しみにしてます！！ (2021年1月31日 4時) (レス) id: 45cbfee02a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミンミンゼミ | 作成日時：2021年1月19日 18時
