慧眼と金塊 2

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パチパチと薪から音が出る






この話、重すぎたな



「・・・」


そっとオハウを口に含む


さっきまで優しい味がしていたオハウは
何故だかなんの味もしない





そんな中、尾形が口を開く



「お前みたいなのが親殺しをしてたなんてな」




「おい、尾形」



それを制する牛山



「いや、大丈夫
あの後も結構大変でさ


呪術師が呪術を使って人を殺した

呪術規定9条に基づいて
私は‘’呪詛師‘’として処刑対象になった


でも悟が上層部に掛け合ってくれて
私は監視下の元、処刑対象から外れた


異例中の異例だったから
申請とか色々あってさ、大変だったのよ」



なんておどけて見せるけど
4人の険しい顔は直らない




「あの時、加茂憲倫が来るかもしれないって分かって
焦って杉元たちに八つ当たりした



それを、早く謝りたかった


ごめん」



そう頭を下げる



「・・・ま、呪術師はさ
今日死ぬかも分からない役職だから
私が感情的になりすぎただけっ」




言いかけた時
花の香りが私を包み込む




「ア・・シリパ」


「・・・」




ギュッと強く私を抱きしめるアシリパ





「私は、Aが生きててくれて 良かった」






あぁ




＿＿俺はお前に生きててほしいんだよ＿＿＿








アシリパも悟と同じことを言うのか






「ありがとう」



ソッと抱きしめ返した

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