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呪霊によって
普通に死ねたら御の字

グチャグチャになっても
死体が見つかればまだマシ



見つからないことだってある




だから、そう考えればと思った




思っても、抑えきれなかった






弟はまだ2級に上がったばっかりだった
16歳にして2級になった弟はまさしく神童だ




だけど任務を1人で任せられるほど
経験も力もまだなかった





弟が2級に上がったのは
両親が絡んでいたからだ



当主にならない私が
1年遅れで呪術師となったのにも関わらず
‘’特級‘’となった




それが両親は気に食わなかった




上に掛け合い、無理矢理弟を
2級に上げた



そして今回、弟の受け持った任務は

‘’単独任務‘’だった



しかも1級レベルのもの







「おいっ!!!
おるんやろ、出てこいクソおやじ!!!」



家に帰ればしかめっ面の父さんと
目を真っ赤に腫らしながら睨んでくる母さん





「どういうことだよ、なぁ!!!
海の任務、お前らが出したみたいじゃねぇかよ


どういうつもりか知らねぇけど、
何したか分かって___」




「お前のせいだ」





あの時の両親の目は一生忘れないだろう





「お前が特級呪術師なんぞになるからだ
だから海は死んだんだ

上層部の方々に根回しもしたのに・・

海はお前より優秀だった




死んだのはお前のせいだ!」





両親は次期頭首になる弟に
‘’完璧‘’を求めてた


そんな中、私が特級呪術師になった
弟は未だに3級


無理矢理2級に上げたところで
力の差は歴然



だから弟に1級の任務を無理矢理与えた
しかも上層部や夜蛾先生たちには‘’単独任務‘’と伝え
私には合同任務と伝えていた


悟も傑も硝子も何も知らなかった


私の目で見抜けなかったのは
嘘をついた張本人が両親だと知らなかったからだ



そして合同任務での同行人が
‘’五条 悟‘’ という噓



海が死ねば悟のせいに
海が無事に任務を成功させれば階級昇進




ここまでクズだとは思わなった





「あんたがでしゃばるから
海は1級の任務を‘’受けざる負えなかった‘’のよ

あんたが・・・あんたが死ねばよかった!」





母さんの耳を劈くような悲鳴は
今もずっと耳に残っている




‘’死ねばよかった‘’



母さんの口から出た言葉は
思い付きじゃなく、本心だって思い知らされた

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ミンミンゼミ(プロフ) - シベリアさん» あ、本当にですね?!申し訳ないですっ………見落としてました……指摘ありがとうございますm(_ _)m今日、訂正させていただきますっ! (2021年2月6日 0時) (レス) id: 42f5c91fcb (このIDを非表示/違反報告)
シベリア - 杉本の「もと」の漢字は正しくは「元」のはずですよ〜。 (2021年2月6日 0時) (レス) id: 6190847555 (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - シマさん» あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ!まだ学校の課題だったり土日はバイトだったりで更新頻度が遅いかもしれませんが頑張ります!これからも「慧眼と金塊」をよろしくお願いします! (2021年1月31日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです...更新楽しみにしてます!! (2021年1月31日 4時) (レス) id: 45cbfee02a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年1月19日 18時

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