83： ページ37
パチパチと薪が燃え
オハウのいい香りが鼻をくすぐる
「・・お腹空いたぁ」
「もうできるぞ！
私が食べさせてやるから口開けろ、A」
「あー」
アシリパの作るオハウは
何回食べても美味しい
「アシリパの作るオハウは
優しい味がするな」
「そ、そうか？」
アシリパは照れたようで
顔がにやにやしている かわいい
「で？
俺がいない間に何があったんだ？
凄い音も聞こえてきたが・・」
と牛山
尾形も良く分からない、と言った顔で
私を見てくる
「・・・長い話になる」
燃えゆく薪はパチパチと火花をあげる
「この世には人ならざる物がいる
日本国内での怪死者や行方不明者は
約一万人を超えてる
家出や誘拐も考えられるけど、その殆どが
人間から出た負の感情
‘’呪い‘’によるものだ
私たちはそれを‘’呪霊‘’と呼んでいる
その呪霊を祓う役目を担っているのが
‘’呪術師‘’だ」
「呪術師・・・あれか？
安倍晴明とかか？」
と牛山
「・・まぁそうだな
私はその安倍晴明と対立していた
‘’蘆屋道満‘’の子孫だ
それに普通の人に呪霊が見えることはあまり無い
呪霊の呪力が高い場合に稀に見える人がいるか、
生まれつき見える人がいるかの2択だな
だから呪術師の数も少ない
万年人手不足だ」
そういうと
尾形の眉がピクリと動く
「じゃぁさっきの男は何だったんだ
俺はハッキリ見えたぞ」
「あぁ・・・それは・・
恐らく呪霊ではなく‘’人間‘’だろう
あの男の名は加茂憲倫
呪術界での最悪の呪術師だ」
しかし、加茂憲倫には多くの謎がある
ハッキリしたことは私にもわからない
だがあんな目にあったんだ
話す義理はある
「加茂憲倫という男は＿＿＿＿」
呪術界には御三家があるということ
呪術師は身体に術式が刻まれて生まれてくること
階級や呪詛師、天与呪縛
そして加茂憲倫についての話を一通り話す
「そんな惨いこと、俺でもやらねぇぜ
九度の懐妊なんて精神も身体ももたねぇはずだ」
と牛山
そういえばこいつ、
女を抱かせろぉぉ！とか叫んでたな
「江渡貝剥製所に
加茂が注文した鷹の剥製が置いてあったんだ
紙には取りに来るって書いてあったから
もしかしたらと思ったんだ・・・
もっと早く言うべきだった、すまない」
そう、頭を下げた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
変な感じですみません
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミンミンゼミ(プロフ) - シベリアさん» あ、本当にですね？！申し訳ないですっ………見落としてました……指摘ありがとうございますm(_ _)m今日、訂正させていただきますっ！ (2021年2月6日 0時) (
レス) id: 42f5c91fcb (このIDを非表示/違反報告)
シベリア - 杉本の「もと」の漢字は正しくは「元」のはずですよ〜。 (2021年2月6日 0時) (レス) id: 6190847555 (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - シマさん» あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ！まだ学校の課題だったり土日はバイトだったりで更新頻度が遅いかもしれませんが頑張ります！これからも「慧眼と金塊」をよろしくお願いします！ (2021年1月31日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです...更新楽しみにしてます！！ (2021年1月31日 4時) (レス) id: 45cbfee02a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミンミンゼミ | 作成日時：2021年1月19日 18時
