慧眼と金塊 2

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必死に身体を動かしてみるが
痺れが取れないため起き上がれない



アシリパたちを守ると言っておきながら
このザマだ







(・・杉元に言われたとおりだ)



私はアシリパの気持ちを踏みにじった
白石の気持ちも、杉元の気持ちも・・・



少なからずも
私のことを信用してくれていたのに






私は心のどこかで彼らの事を
信用していなかったんだ




言わなければ分からない



そんなの当たり前のことなのに




私はこれっぽっちも分かっていなかったんだ







「あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛！！！！」




無理矢理体を動かし
這いつくばりながら襖に近づく




肉が裂けていくような、
頭に釘でも打たれているかのような感覚を
グっと歯を食いしばる





アシリパに会わなければ




杉元にも 白石にも


謝らなければならないんだ






グっと足に力を入れ
小鹿のように立ち上がる



「私は・・・
こんな所にはいられないっ・・！」




加茂憲倫に実験台にされるのはごめんだし
こんなところで死ぬのもごめんだ




ﾊﾞﾝｯと襖に体当たりをし転がる




【アアアサｱ】


【ヴゥゥゥ】





部屋の外には
目を疑うほどの呪霊の数々




レベルとしては3級2級




でもそんなザコを部屋前に置いておくか？
てっきり1級ほどの呪霊を置いていると思ったが・・・






まぁ良い



(ここを抜ければ関係ない！)





痺れる身体を無理矢理動かし
両手を重ね合わせた

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