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作ってくれたご飯も喉を通らず
夜も寝れず起き上がる



「A、寝ないのか?」



「先寝てて」



そうアシリパをなだめ
外に出る




冷たい風が頬を掠める





あの時もこんな風が吹いていた
こんなに冷えてなかったけど









____姉さん____




笑顔のかわいい子だった
私とは顔も性格も何も似てなかったけど


未来を見れる天眼をもった弟は
重宝された


私よりも弟の方が大切にされてきた



それでも私は弟のことは嫌いになれなかったし
弟も私のことを慕ってくれていた




「・・・海」





何度この名前を呼んだだろう

返事なんて来るはずがないのに
あの子の声をまた聞けるはずもないのに





「・・ハア」



ため息は白い煙となって上に昇っていく







「A」



「・・なんだ、寝てなかったのか
アシリパ、杉元」



後ろを向くと
心配そうな顔をするアシリパが立っている


その後ろには白石も





「何か、あったのか?」


「・・・いいや、なんでもない
アシリパには関係ないことだ」




そう、ポンッと頭に手を置こうとすると
バシンッと振り払われる



「誤魔化すなっ!!!

それならなんで・・
なんでそんな悲しそうな顔をするんだ!


なんでそんな苦しそうな顔をするんだ、



関係ないだなんて、、、言うなっ!」




そうアシリパは泣きじゃくる





「ちょっとは一人で抱え込まないで頼ってよってことよ
Aちゃん、この前の二瓶鉄造の時
アシリパちゃんを庇って何発も撃たれたりさ、

自分をもっと大切にしてほしいんだよ




今も何か、抱えてるっぽいしさ・・」





と白石




そんな言葉に私の何かが切れた






「___何も知らないくせに」






そう呟くと




「なんか言ったか?
声小さすぎて聞こえねぇぞ」





杉元に胸倉をつかまれていた

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ミンミンゼミ(プロフ) - シベリアさん» あ、本当にですね?!申し訳ないですっ………見落としてました……指摘ありがとうございますm(_ _)m今日、訂正させていただきますっ! (2021年2月6日 0時) (レス) id: 42f5c91fcb (このIDを非表示/違反報告)
シベリア - 杉本の「もと」の漢字は正しくは「元」のはずですよ〜。 (2021年2月6日 0時) (レス) id: 6190847555 (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - シマさん» あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ!まだ学校の課題だったり土日はバイトだったりで更新頻度が遅いかもしれませんが頑張ります!これからも「慧眼と金塊」をよろしくお願いします! (2021年1月31日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです...更新楽しみにしてます!! (2021年1月31日 4時) (レス) id: 45cbfee02a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年1月19日 18時

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