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坑道前に行くと
もう人だかりができており
呆然と坑口の方を見ている




「尾形ぁぁ!!」



叫んでみるも辺りにはいないようだ
まさか、坑道の中にいるんじゃ・・




こんな小さな坑道で爆発なんかさせたら
ガスが出やすくなるしなんなら溜まりやすい


そんな中にいれば頭は朦朧とし
結果、死んでしまう





「兵隊が中に入ってったよな
‘’3人‘’ぐらい」



なんて聞いてゾッとする

カンッカンッ



「なんだ?」




塞がっている坑口から
微かに音が聞こえる




まさか



「牛山!!
あの塞がってる坑口を開けるぞ!」


「えっなんで」


「中に人がいるからだ!!!
行くぞ!」




無理矢理牛山の腕を引き走る


「行くぞっ!!!」




バキバキと壊れていく板をよそ目に
坑口に突っ込む



「尾形ぁぁあ!!!」


奥を見るが誰もいない



でもあの音は絶対誰かが坑口の
板を叩いた音だった



「A!」


「!」



牛山に呼ばれ振り返ると
見慣れた坊主頭とマフラーが見える




「す、ぎもと・・・シライシ・・!!!」



牛山は杉本と白石を担ぐ



「Aもこいつらの事知ってるのか」


「尾形に捕まる前は白石達といたんだよ
あんた、小樽で会ったの覚えてないのか?」



というが
‘’え?‘’みたいな顔をされた


覚えとけよ
あの時マジ怖かったんだからな





「行くぞ
ガスが出てるはずだから」



そういって外に出ると
周りから賞賛の声が飛び交う


ほぼほぼ牛山に向けられたものだが




「大丈夫か、白石 杉元」


「なんとか、な
てか今までどこ行ってたのAちゃん」


ヘラッと笑う白石



「長い話だから後でする
立てないだろ、肩に掴まれ」




そういって白石を立たせる


「杉元も無事か?」



「あぁ・・というか今までどこ行ってたんだよ
アシリパさんが心配してたんだぞ」



とカスカスな声で言われる
申し訳ねぇ・・



「Aっ!!!!!!!」




「アッ・・シリパ」


アシリパの強いタックルで
腹が痛い


「今までどこ行ってたんだ!
心配したんだぞ!」


「ごめんよ・・」



頭を優しく撫でる
とても、迷惑と心配をかけてしまった



「よぉ嬢ちゃん
また会ったな」


と牛山



「え、二人とも知り合い?」

「家永の時にな」

「え」



全然知らなかった
てか家永の時ってなんだ?
なんかしたのか?あいつ





(まぁ、ともあれ)


杉元達に会えてよかった





「じゃないよ!!!」



尾形、あいつどこ行った!?

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ミンミンゼミ(プロフ) - シベリアさん» あ、本当にですね?!申し訳ないですっ………見落としてました……指摘ありがとうございますm(_ _)m今日、訂正させていただきますっ! (2021年2月6日 0時) (レス) id: 42f5c91fcb (このIDを非表示/違反報告)
シベリア - 杉本の「もと」の漢字は正しくは「元」のはずですよ〜。 (2021年2月6日 0時) (レス) id: 6190847555 (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - シマさん» あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ!まだ学校の課題だったり土日はバイトだったりで更新頻度が遅いかもしれませんが頑張ります!これからも「慧眼と金塊」をよろしくお願いします! (2021年1月31日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです...更新楽しみにしてます!! (2021年1月31日 4時) (レス) id: 45cbfee02a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年1月19日 18時

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