検索窓
今日:2 hit、昨日:23 hit、合計:109,743 hit

39: ページ41

「全然なってへんなぁ
身体の使い方がお粗末やし
脚ももっと気張れや」


「なっ」



私の上にいた呪霊は
突如現れた男の一蹴りで吹っ飛ばされる



あのグニョグニョの
軟体動物みたいなのを一蹴りで?

吹っ飛ばした???



(信じられないっ)


相手は特級か一級だぞ?!



それにあの言葉


‘’軽きは重きに勝つ‘’








まさか
そんなまさか、だよな






「うおっ
なんだよ鶴見いるやんけ」



関西なまりの喋り方に
左目には眼帯


弟と同じ薄い、緑色の瞳




(ひぃじいちゃんっ!)




いや、今は目の前の呪霊に集中しなくては





「わ、私の領域展開なら確実に祓える!
でもここにいる人間を巻き込む可能性があるっ!」


「あぁ??
ならそんなもん巻き込んじまえよ」



「それっ・・」



ひぃじいちゃんの持つそれは
禪院家が所持しているはずの【游雲】だった



「ま、巻き込めるわけないだろっ!!」


「うるせぇなぁ
じゃぁそこで水見とけ

俺が祓ったるわ」



そういって游雲を一振りすれば
呪霊の身体がえぐれる




游雲は使う人間の力量に大きく左右されるものだ



(それを・・あんな威力で・・)



驚きで口がふさがらない



そりゃ自分のひぃおじいちゃんが
あんなに強くてしかも戦闘狂みたいな顔で
特級レベルの呪霊と戦ってれば
口どころか開いた毛穴まで塞がらないだろ




(・・ここはひぃじぃちゃんに任せるしかない)



明らかに呪霊は弱ってきている




「鶴見っ!」

「・・・あっ」



鶴見はひぃじいちゃんと呪霊が戦っている方を
ジッと見ている



「なんだね、あれは」

「いや見えてんのかいっ!」




鶴見をすぐに
安全な兵舎の中の方へ入れる




「あれは呪いだ!!
危険だからここにいろっ!!」



鶴見をそこら辺の兵士に押し付け
直ぐに外に出る





「帳を降ろして援護するっ!」


「おー」



呑気なひぃじいちゃんの返事と
呪霊の怒号が響いた


_______________
い、忙しくて死にそう・・・

40:→←38:



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。