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白石と街に出て数時間

聞けど聞けども
刺青の話は入ってこない



そして歩き疲れて
虚しくも蕎麦屋に入ったところだった




「あのさぁ、思ったんだけど
なんでAちゃんってそんなに髪の毛短いの?」


「暑苦しいから」


「えぇ〜?
女は髪が命って言うじゃない」


「ふっっる
好きなように自分を作って何がいけないんだか」


「いや別にいけないとは言ってないよ」


白石はケラケラと笑いながら
水を飲み干す


「そういう白石だって
杉本みたいに髪の毛伸ばせばいいじゃねぇか
なんで坊主???
間違えてハゲって思われるよ、ハゲ」


「ハゲじゃねぇよ!!!!」



なんて話をしていると
ホカホカの蕎麦が出てきた


「・・・ん〜!
出汁が効いてて美味いぜ!」



(出汁、か)


いざ食べようと箸を持った時だった




ガシャンッ



「なんだ?」



音をしたほうを見てみると
男が縮こまりながら必死に頭を下げている



「おいおい、何してくれてんだぁ??
俺の蕎麦がひっくり返っちまったじゃねぇか」


「す、すみませんすみません!」



服装を見るに
揉めてるのはどちらも客の様だ



「ありゃ‘’当たり屋‘’だな
あぁ言うやつは珍しくねぇチンピラだ

早く食って刺青のこと・・・って
Aちゃん!?」




席を立ち
揉めている客に近づく


「なんだぁ?てめぇ
なんか文句でもあるってのか?」


「おおありだ
うるさいし、素行は悪いし、行儀も悪い
当たったのは自分からなんじゃないのか?」


「舐めた口きくじゃねぇか坊主
俺はただここにいただけだぜ?
こいつが机にぶつかってきたんだ!」



「本当の事、言ったほうが身のためだぞ」

「はっ!
痛い目みないと分かんねぇ・・みたい、、、」






チンピラと視線が合う





「なんだよ」





「い、や・・・」



Aの瞳がチンピラの目を
くいるように見ると耐えかねたのか
チンピラたちはその場から引き揚げてしまった





「・・・大丈夫か?あんた」


「す、すみません
ありがとうございます」




まぁ、一件落着した様で良かった

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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