僕だけみててね、先輩。 (ページ10)

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えっ⁉︎

ま、まだ何かするの？

MC「去年、結局あの人のお題はなんだったの？何に手こずってたの？という声をたくさん

いただいたので、今年からは借り物のお題を一人ずつ発表していただきます！」

JW「えっ、そんなの聞いてないんだけど……」

隣からは、ジョンウォンくんの困惑した声が聞こえてくる。

MC「では早速、一位の男の子！お名前は……ヤンジョンウォンくん！

一年生だね。お題は何でしたか？」

JW「……こ、これは、絶対に言わなくちゃいけませんか？」

ジョンウォンくんっ⁉︎

そんなに言いたくないの⁉︎

先生『ヤンジョンウォンー、言えよー、場をあっためろよー』

MC「お、先生も楽しみにしているそうですよ」

教員席の方から、そんな声が聞こえてくる。

担任……の先生かな……？

見たことがないから一年生の先生だと思う。

JW「うっ……お、お題は……す……」

「す？」

す？

JW「好きな……人でしたっ……！」

えっ⁉︎

MC「いいですねー、私も彼氏欲しいです」

えっ⁉︎

MC「じゃ、次行きましょう！」

司会の人が二位の人のところに移っていくと、ジョンウォンくんは大きなため息をついていた。

「……ふふっ、ありがとう、ジョンウォンくん」

JW「な、何がですか？」

「好きな人に選んでくれて」

JW「……はぁ……当たり前じゃないですか」

満面の笑みでジョンウォンくんを見つめると、照れてしまったのか、顔を隠してしまった。