演劇部のモブ（笑） (ページ3)

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夕方ページ3

私は駅を出て、学校に入った。
上履きに履き替え、部室に入った。

「お願いします」
「あっ、おはよ〜。」
「おは。」
「おはよう。」

「遅刻は回避〜？」
一人の先輩が私をからかう。
「…やだな〜。いつも私が遅刻してきてるみたいじゃないですか。」

「ごめんて。ಡ ͜ ʖ ಡ」
準備が終わったところで挨拶を交わす。

演劇部の合宿は今日。
持ち物は完璧ですよ。当たり前。

二泊三日。学校で過ごす。夏休みだから。

夜、見回りで生徒会共が来るらしいけど関係無いね。
いつもどおり一人でアリスを演るだけ。

午後練習が終わって一人、自由に各教室を使い寝泊まりする。

私は今回の合宿では一人で過ごす。
耳栓して、目は隠して、口もきかず、ガムテープで口を封じて。

私はさっそく、マリー先生役の友達に頼み目隠しをしてもらった。
あと、口封じ。

「〜、〜〜。」
「こら、喋っちゃだめ。アリスでしょ？」

何かを言っていたがわからない。しかも姿も見えないから。

夜、自分で持ってきた缶詰めを出そうと袋から缶詰めを探した。
でも、ぜんっぜん見つからない。いや、缶は見つけたけど、
どれがなんの缶なのかがわからない。
もーいい。なんでもいい。

私は、適当に缶をとり、閂を手に取る。閂はゴツゴツしてて見つけやすいからね。

手でどこで開けるか探る。
カシャ

開いた。でも…
ガシャン

足元に水っぽい感覚が走る。
最悪…落としたし…。