演劇部のモブ（笑） (ページ2)

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1日目ページ2

「A、起きなさい。練習遅れるよ。」
「くぁ。」

母に起こしてもらった。練習?…あぁ、今日、土曜練だぁ。

眠い。

「ほら、起きて。」
母は布団を剥がした。

「う…。おはよぉ。」
「おはよう。早く着替えてご飯食べましょ。」

「んん。」
私は眠たい体を無理矢理動かし、パジャマからジャージに着替えた。

いつもこんな感じ。

「おはよぉ…」
「おはよう。随分寝坊助さんだな。」
父は私に笑い掛ける。
「おはよう。」

父が読んでいた小説を机に置いて席についた。
母も手を洗ってから椅子に座った。

「「「いただきます。」」」
家族全員で朝ごはんを食べるのが家のルール。

朝ごはんを食べ終わると私は自室からスクバをとって水筒、筆箱、タオル、台本をスクバに入れて
家を出た。

あ…わたし、スマホ持ってないから腕時計で動く。
6時半の電車に私は乗る。

25分に着いてホームにいるのが日常の一コマ。

ガタンゴトン

電車の音が聞こえる。

お乗りの際は、足元にご注意下さい。お乗りの際は、足元にご注意下さい。

アナウンスが流れ、私は電車に乗った。

何もしないで乗ってるのもアレだ。台本でも読むか。

奇跡の少女と言う、三重苦の女の子、アリスが家庭教師に心を開き、水、を触るまでの話。

私はその女の子の役。
今回は一年生と二年生での演劇。

もう覚えてしまった台本を読んでいたらいつの間にか私が降りる駅に着いた。