tantalizing (ページ6)

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大道具と道化師[HS] ページ6

《HS side》

しんどいな…さすがに撮影が4本目ともなると。

ただ今TV撮影中で、セットチェンジが終わる
のを待っている

屈強で大柄な男たちに混ざって、小柄な女の子
が一生懸命大道具を運んでるけど…

A…あいつは、僕の幼馴染み。
小さい頃から僕はダンサー、AはTV関連の
仕事に就くことが夢だった

お互い、やりたかったことができている現状に
満足している
僕だって、たくさんのarmyたちに愛されて、
最高のメンバーに出会えて満足しているはず。

それなのに…
Aが楽しそうに大道具を運ぶ姿を見て思わず

HS「何がそんなに楽しいんだよ…」

口から漏れ出てしまった

HS「、、、って、え？」

気づくと、僕のすぐ近くにAがいた

『さっきからこっちばっか見てたから。
なにか気になるところでもありました？
J-HOPEさん』

あ、なるほどね、僕の気持ちが読めたわけでは
ないと。

それに僕たちはお互いに幼馴染みだということ
は周りには内緒しているから、いつものホソク
呼びじゃないのね。

HS「あぁ…。やー、なんでもないんです。
一生懸命やってらして、すごいなぁと感心
してただけですよ。あははっ。」

『、、、そう、ですか。』

HS「はいっ！(ﾆｺｯ」

どうだ、僕の持てるすべての力で笑顔つくって
やったぞ

『あー、やだ大変。ちょっといいですか
J-HOPEさん。』

いや、無視かよ。てか台詞棒かよ。

僕の思っていることなんてお構い無しにA
は僕の手首を掴んでどんどんスタジオの奥の方
へ連れていった