Game[TH] ページ12
《Your side》
8年前に流行りに流行った1つのゲームがある
元々ゲーマー気質のある私は、あれよあれよと
そのゲームにのめり込んでいった
「よーし、今日もノルマクリアしたら新しい
イベント覗いて〜…」
その日も、いつも通りPCの前で計画を練って
いるところだった
あの1通のメッセージが、私の転機となるとは
つゆとも知らずに
ﾋﾟｺﾝ
軽快な音と共にゲーム内のチャットに
メッセージが届く
送り主は、一緒にゲームをプレイした後いつもチャット内で話してくれる男性だ
きっと、新しいイベントの話だろう
そう思ってメッセージを開いた
「どれどれ…って、ん？」
思わず目を疑ってしまった
『僕、ヴィオレさんにお会いしてみたいです。
明日の夜ご都合はどうですか？もし良ければ
夕飯をご一緒したいです。』
ちなみに言っておくが、ヴィオレというのは
私がゲーム内で使っているハンドルネームの
ことだ
そして実を言えば
私も彼のことは気になっていた
話は合うし、なんだか言葉の端々に優しさが
見えるし、たまに出る不思議発言がとっても
可愛らしいし…
ネットで出会った人にリアルで会うのは少し
怖いけど、今まで話してきて悪い人じゃない
ってことは分かった
よし、勇気出して会ってみよう
ヤバいと思ったら、すぐに帰ればいいんだから
私は彼に返信した
「明日の夜なら大丈夫です。私もお会いして
みたいと思っていたので嬉しいです！
では、また明日お会いできるのを楽しみにして
います、Vさん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろーせぶふぁみに | 作成日時：2021年3月5日 1時
