tantalizing (ページ11)

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《JN side》

彼女が出来たことを告げるのは緊張したけど
なんとか受け入れてもらえて、仕事もしっかり
終えて帰路に着く

自宅の玄関に着くと、なんだかくすぐったい
香りがした

『おかえりっ、ジンさん』

俺を迎える声と共に、くすぐったい香りの
持ち主が胸の辺りに飛び込んできた

JN「ただいま…来てたなら言ってくれれば
良かったのに。」

『言ったら意味ないよ。驚かせようと
思ったんだもん。』

悪戯っ子のように笑う彼女の八重歯が光る

JN「、、、可愛いなぁ、Aは。」

『へっ、え、ちょ…あ、んむっ…ジ…んっ』

以前ならこんな恥ずかしいことはしなかった

玄関先で靴を履いたままなのに、キスなんて

彼女の温もりが残ったまま唇を離してあげると
やっとかと言わんばかりに涙目でこちらを見た

『もお…ばかっ。ジンさんここ玄関…！』

それが煽りになっているということを、彼女は
知っているのだろうか

靴を脱ぎ、彼女にごめんごめん、と言って
そのまま抱き抱える

ジタバタと抵抗する姿を見せるけど無駄だよ

シーツの上に彼女を落としながら服を脱ぐ

『なっ…私もうご飯作っちゃったよ？！』

JN「後で温め直して食べよ。それより…」

ツッ…と彼女の首筋をなぞると、彼女はキュッと
目を瞑る

これから、彼女の存在に気づいたやつが
やめるようにと俺に説得してくるかもしれない

この先、彼女は俺の隣にいることを不安に感じるようなことを周りに言われるかもしれない

だけど、そんなこと俺は気にしない

彼女と繋がった温もりと

『ジンっ…すきっ…あっ、ん……』

この声と、君の笑顔さえあれば、何も要らない

俺の腕の中で果てたいとおしいAの頬を
そっと撫でると、彼女がふにゃ、と笑った

どんな言葉にも、どんな逆境にも
Aを愛する限り、俺は答えるよ

＿＿＿それがどうした？