閉じ込めて ページ9
けれど彼女から返ってきた言葉は、俺の予想とは違っていた。
「っ、知ってたんですね…。私とは、あまり関わらないほうが良いですよ。今日は助けてくれて、ありがとうございます。」
なんだ。ただのお人よしじゃないか。
でもさ…
「何言ってるの?
君はもう、ここから出られない。」
彼女がこちらを見ていた。
その大きく見開かれた目を、見降ろしてみる。
「どうせこれからも、ずっとそうやっていじめられていくんでしょう。この前、あいつらに言われてたよね。“生きてる意味ない”って。」
俺と目を合わせたまま、かたまっている。
「それならここから出られなくても、変わらないよね。」
一歩…。二歩。
俺が近づくと、Aがびくりと跳ねるようにして身を引いた。
「そ、そんなこと。
…私、帰らなきゃ」
そういって、ここから逃げ出そうとした。
手を捕まえて、ベッドに押し倒す。
「ゃ…、離して」
馬乗りになって両手をシーツに縫い付けると、いくら抵抗されたところで、それは無駄なあがきでしかなかった。
これから、少しずつ掻き乱されていくのを見るのが楽しみだなぁ
「長い付き合いになると思うけど、よろしくね。Aちゃん」
もう、これで君は俺のもの…。
―END―
お楽しみいただけましたでしょうか...。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
monoより。
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モノ(プロフ) - 「ふふっ...そう言ってくれる君のほうが、面白いと思うけどなぁ。」by魘夢(ありがと) (2022年11月14日 20時) (レス) @page4 id: 62933bf52d (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月14日 15時) (レス) @page3 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mono | 作成日時:2022年11月13日 23時