毎朝していること ページ1
キーンコーンカーンコーン…
朝。俺はいつものように下駄箱で上履きに履き替え、自分の教室へと廊下を歩いていた。
俺の隣の教室に差し掛かったところで、前を歩いていた女の子が、ドアを開けて中に入ろうとしたとき。
パン
乾いた音を立てて、黒板消しが彼女のおなかに飛んできた。
「ホームラン!バッターアウト〜!」
教室の中にいた男子たちが、ふざけて笑う。彼女は、少し前からいじめられていた。
俺は、何も言わずにおなかについたチョークの粉を払う姿を、追い越しざまに横目で見ていた。
別に、声をかけるでも、助けるでもない。
周りの人と同じように、見て見ぬふりをしているようにふるまっていた。
…だけど、俺が他のやつらと違うのは。
いじめられるのを見るために、毎朝、彼女の後ろを歩いてるってこと。
あの表情、たまらないなぁ…
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モノ(プロフ) - 「ふふっ...そう言ってくれる君のほうが、面白いと思うけどなぁ。」by魘夢(ありがと) (2022年11月14日 20時) (レス) @page4 id: 62933bf52d (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月14日 15時) (レス) @page3 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mono | 作成日時:2022年11月13日 23時