AU短編集3

＊まりもっこり様リクエスト(旅行2) ページ6

「…いつか会えるだろうか」

murderを見つめ答えを待つcross。そんなcrossを横目で見て、murderは遠くを見据えた。遠くでは雪合戦をしているkillerやhorrorにmoney、その先にはそんな二骨を見つめるerrorとnightmare。その他の骨達は各々好きな場所に行き、好きなだけ観光しているだろう。

「会えるさ、きっとな」

そう言い歩き出すmurderをcrossは目を見開いて見ている。まさかmurderが会えると言うとは思わなかったのだ。

「それまでは此方で暇潰しでもしてろよ」

途中で歩みを止め、くるりと周り此方を向き手を差し出してきた。

「最高の暇潰しになるぜ」

先程の泣き出しそうな一変、心底楽しそうな笑顔になっている。無邪気な子どものように笑うmurderを見て、ここまでmurderの表情や性格を変えた彼等と生活してみたい。そう思えば自然と体は歩み始めmurderの手を握っていた。少ししみじみとしている所に何処からともなく雪玉が投げられてきた。

「hehheh！雪合戦という名の戦場で棒立ちは命取りだよ！」

ケラケラと面白そうに笑っているkiller。そんなkillerの顔面に雪玉が投げつけられる。

「戦場で棒立ちは命取り、なんでしょ？」

人を馬鹿にするように笑うmoney。彼はお金が絡めば何でもする。例え雪合戦なんて子どもみたいで馬鹿らしい、と言っていたとしてもだ。

「俺等の本気を見せてやるしかないようだな」

「そうだな、本気でやろう」

雪玉を手に持ち二骨はkillerとmoneyを見据える。雪合戦はまだ始まったばかりだ。

「ねぇfresh！見て見て！」

「Wow！colorfulでいいな！流石ink！」

「hehheh！君なら気に入ると思ったよ！」

ソウルレス組のfreshとinkは二骨でショッピングを楽しんでいるようだ。カラフルな物を見つければお互いに見せ合い、そのたびにfreshはテンションが上がっていき、それにつられinkのテンションも上がっていっている。

「エコーフラワーだ、何だか久しぶりに見たよ」

「今僕達のいる所にはエコーフラワー無いもんね」

「inkに頼んでみようかなぁ」

genoとdreamはウォーターフェルのエコーフラワーが咲いている所に来ている。genoはエコーフラワーが欲しいようで、inkにお願いしようと思っているみたいだ。

「此処は平和だ、怯えなくても良い」

「ぼ、坊ちゃん…で、でも…」

「おいでpapyrus、この犬は怖くない」

犬と触れ合うredberryと骨を取られそうになった恐怖からかすっかり犬に怯えているdoggy。慣れるのにはまだかかりそうだ。

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