AU短編集3

＊まりもっこり様リクエスト(all2) ページ23

freshが傷だらけのAを連れ帰って来た。それも彼とは思えない程の焦った声色と表情で。Aが傷だらけの姿で帰ってきてからは休む暇は無かった。皆で手当てをした後、泣きながらAの状態を見守っているblueberryをblackberryとredberryが慰めながら一緒に見守る。そんなblackberryも泣きそうな表情で、redberryはいてもたってもいられなくなりdreamに代わりを頼み、自ら見回りをし始めた。怪しい者が居たらすぐに捕まえる為に。しかし今の状況で孤立するのは危険とdreamが判断し、edgeとmurderも見回りに加わった。新しく来た四骨とkillerとhorrorは何者かが攻めてきても対応できるようにと家に留まった。ketchupやmustard、honey、moneyは元は科学者ということもありこの世界のコードや数字が変わっていないか調べた。何者かが侵入したとするなら何かが変わっているはずだと。

「どうして何も変化がない…？」

「そんな馬鹿な…いくら何でも侵入者がいたら変化は…」

「いやかならず見落としがある筈だ、もう一度見よう」

「今度は皆で一つのデータ集中して見てみようよ」

しかし幾ら数十枚の資料と見比べても、何回も見直しても、夜通し細かく見ても、何も変化は見られなかった。数字は嘘をつかない。そう思っている彼等は焦った。幾ら探しても尻尾すら掴めずにいたのだ、焦るのも無理はない。そこで出した結論はこの中の誰かがやった。それか最初から何かが忍び込んでいた。今までのデータと資料を見比べても変化がない為、そうとしか思えなかった。

「何も異常はない…そんな事今まで一度も…」

「細工されたのか？」

「だとしても必ず何処かには残る筈だよ」

「aa相手はttt手強いな」

inkやnightmare、geno、errorもデータの中に入り見ていったが何処にも変化はない。焦りと苛立ちが募る中、突如データの中にdreamが入ってきた。それもとびきりの笑顔で。

「Aちゃんが起きたんだ！」

それを聞いて皆の表情が和らぐ。犯人については何も掴めてはいないがAが無事だっただけでも大きな違いだ。

「一度Aちゃんの所に行こう」

inkがそう言うと皆頷き、データの外へと出ていく。それを見計らったかのようにして入ってきたスケルトンがいる。

「あぁ、バレてないみたいだ」

データをじっと見つめ、バレていないことに安堵した表情を浮かべる。

「後少しだ」

そう言い残してそのスケルトンはその場を去った。これから何が起こるのだろうか。

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