AU短編集3

＊まりもっこり様リクエスト(取り合い1) ページ11

「う、うぅん…」

困り果てた顔で小さく唸るA。考えても考えても答えが出せない程深く悩ませる原因は、きっとAの両腕にあるだろう。

「困ってるじゃないか、離れてあげなよerror」

「aaa後から来ttたお前ggggが離れrrrろよ」

errorは右腕に、inkは左腕にしがみつきお互いを威嚇するかのように睨んでいる。耳を澄ませると唸り声も聞こえてくる。最初にAの元に来たのはerrorで、用が無ければこれから何処か遊びに行かないかと誘ってきた。今日は特に急ぎの用も無かったAはそれを了承しようとした時、丁度良い、というか悪いタイミングでinkが来て、これまた悪いタイミングでAを遊びに誘ってきたのだ。

「そうだよinkが離れてあげなよ」

「俺らはAを連れて遊びに行くんだよ」

そう言いながら歩いて来たのはkillerとhorror。二骨共ナイフと大きな骨を持ってinkを退けようとしている。

「やだなぁ、野蛮な奴等に渡せるわけないでしょ？」

「それに僕達だってAと遊びたいんだよね」

そう言いやって来たのは煙草を吸っているhoneyといつもの笑顔のgenoだ。だが雰囲気はAから離れろというようなものだ。とてもじゃないが良い笑顔には見えない。

「errorが先に誘ったんだから譲れよ」

「それにAは俺らのもんだ」

errorの近くに来て同じようにAに抱きつくnightmareとmurder。初めて仲良くなれた人間を取られたくないのだろう。murderとnightmareはAに抱きつく力が少しずつ強くなっていく。しかし加減はしているのであろう、痛くなる程ではない。

「俺様Aと料理したいぞ！」

「nightmare達に渡すとどうなるか分からないからやだよ！」

nightmareやmurderと同じように、blueberryとdreamもinkの近くへ行くとAに抱きつく。勿論それを見てerror達が睨まない訳がない。そしてink達も渡さないという意を込めて睨みかえす。blueberry以外は。

「また皆でAのタコスが食べたい」

そんな激戦区にお腹を空かせたcrossがやって来た。彼は前に一度Aに作ってもらったタコスが美味しくて気に入ったのか、また作って欲しいと言う。皆と言うのは闇AUの事だろう。

「俺ちゃんはまた皆でAとdanceがしたいYO！」

そしてまたまたそんな激戦区にやって来たのはfreshだ。彼もcrossと同じく前にAとダンスをしたのが楽しかったのかまた誘ってきたのだ。このfreshの皆は光AUの事だろう。

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