恐るべし長女 ページ21
風春も千秋もうちの声は聞こえてないみたいやった。
もう…。こうなったら…!
視点:冬華
夏実姉ちゃんが指をパチンと鳴らすと風春兄ちゃんも千秋兄ちゃんもその場に倒れ込んで眠った。
「夏実姉ちゃん…?今何やったの!?」
夏実「え、何が?」
「何がじゃなくて!どうやってやったの!?」
夏実「いや、そんなに驚く?」
いや、驚くよ!
夏実「あ、そっか。言ってなかったなー」
何、このあたしにくる差別された感じ…。
夏実「そりゃ、うち吸血鬼やから」
「え…?」
まさか夏実姉ちゃんの口からも吸血鬼という言葉が出てくるなんて…。あたしきょうだいのこと知らなすぎ((((;゜Д゜)))
夏実「冬華?そんなに驚いてるけど冬華も吸血鬼やからな?」
あたしはショックだった。
「夏実姉ちゃん…。あたしもってことは…」
夏実「勿論、千秋もやで?」
「何でそんな重大なことあたしに教えへんの!?」
夏実「いや、知ってると思ってたから…。ってそれより冬華、とりあえずこいつら運ぼ」
そう言いながら、夏実姉ちゃんは風春兄ちゃんをふわっと宙に浮かせた。
夏実「冬華もやってみ。こうやって」
「う、うん」
夏実姉ちゃんの手振りをそのまま真似してみると、今もぐっすり寝てる千秋兄ちゃんが宙に浮いた。
夏実「寝かしとこ。うちも風春を部屋までもってかなあかんし」
「うん」
千秋兄ちゃん…。
何でそんなにあたしの為に…?
けど、千秋兄ちゃん。千秋兄ちゃんの想いは受け取っとく。ありがとう、千秋兄ちゃん。
…おやすみ。
千秋「Zzz…」
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作者名:亜沙美 | 作成日時:2016年12月7日 0時