250.嫉妬レベル・ピカイチ ページ20
止まることのない涙で頬を濡らしながら、Aは必死で言葉を繋げる。
「エ、エンマくんの愛情を疑ってる訳じゃなくて。ちゃんと理解してるつもりなのに…、痛い…。胸が痛くて堪らないの…。」
段々と震えてくるAの声に、その不安の大きさを肌で感じる。
「私だけのエンマくんでいて欲しい…。そんなの我儘でしかないって…分かってるの、に…。」
話しながらも増えていく涙に、オレは何も出来ない。
しばらくの沈黙の後、Aは絞り出すように声を発した。
「そんなの嫌…、駄目。やっぱり、嫌…なの…。」
キュッと自分の両手を強く握って哀しみに堪えていたAは、泣き顔のままゆっくりと顔を上げる。
すると途端に苦しそうな顔をした。
「なんで笑ってんの〜。」
「え？いや…これは…。」
咄嗟に片手で顔を覆ったが口角が上がるのを抑えきれない。
オレはそのままAに笑顔を向けるとゆっくりと立ち上がった。
「わるい。不謹慎だけど、やっぱ嬉しくてさ。」
それからオレがAの肩に手を置くと、Aはビクリと小さく反応した。
「オレに他の女の影があるのが嫌なんだろ？そりゃオレだって同じだ。」
オレはAの頬に手を添え、指で涙を拭う。
「お前がオレ以外の男に触れられるのを想像しただけでこの屋敷を吹っ飛ばせる位嫉妬する。そんなオレが他の女なんて娶れると思うか？」
優しくそう問いかけると、Aはいまだ涙を目に溜めたままプルプルと首を横に振った。
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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湖月さくら(プロフ) - 愛鬼さん» 愛鬼様。お久しぶりです。ずっとご覧くださいましてありがとうございます。しばらく更新が出来ませんでしたが、これからものんびりと続けていこうと思っています。どうぞご覧くださいね。これからもよろしくお願いします。 (2021年1月13日 22時) (
レス) id: 3bf6c87812 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - Epiphyllumさん» Epiphyllum様。初めまして。ご覧くださいましてありがとうございます。恋人ｼﾘｰｽﾞから読んでくださったのですね。跡継ぎ問題、今はこのままでしょうがいつか二人の子どもも描きたいなぁ。ケータくん達との絡みまで続けられたら良いのですが。よろしくお願いします。 (2021年1月13日 22時) (レス) id: 3bf6c87812 (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - 実はこれ数年前から見てます！好きです！頑張って下さい！ (2020年12月30日 3時) (レス) id: 0f20c8237d (このIDを非表示/違反報告)
愛鬼 - 続きを・・・続きをお恵み下さい・・・！ (2020年12月30日 3時) (レス) id: 0f20c8237d (このIDを非表示/違反報告)
Epiphyllum - 本日恋人編からここまで全部読みました！本当に好きですｯ!エンマくんも可愛いし正直跡継ぎとか気になります！更新頑張ってください！なんかそのうちケータくんたちとも関わってくれたら嬉しいです！ (2020年12月28日 22時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湖月さくら | 作成日時：2020年4月5日 22時
