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237.幸せはいつもそばに ページ33

「それにしてもお前、さっきは随分と大胆だったじゃねぇか。」

「へ?」

突然の事に私はほけっとした顔をしてから、先程の事を思い出してボンッと顔を真っ赤にする。

皆の前での大告白に今更ながら恥ずかしさが込み上げてきた。

「あ、あれはっ、ただ…。だからっ…。」

焦ってうまくしゃべれない私を抱き締めてエンマくんは意地悪く笑う。

「『私の全てをあなたにあげる』んだろ?そんじゃ今からその全てを貰おうか〜♪」

「や〜〜!」

ジタバタもがいてみてもエンマくんにガッシリと抱き締められていてその腕の中から抜け出す事は出来ない。

そんな私をエンマくんは楽しそうに見つめると、私の耳元に唇を寄せた。

「さっきのアレ。夜になったらもう一度言えよな。」

囁かれた耳元が熱い。

するとエンマくんはニコニコして嬉しそうに私を強く抱き締めた。

「いいよな〜♪お前から『エンマくん…来て?』とか言われるのって。なんかこう燃えるっ!よし!今度からこの台詞はオレとベッドにいる時限定にしよう!」

すっかりやる気満々のエンマくんに私は顔を青ざめさせる。

「も、もう大丈夫だから。だから、あんまり激しいのは…。」

「なに言ってんだ。今までだって出来たんだから大丈夫だろ。それによく眠れるしぃ?」

私は口をパクパクさせていたが、嬉しそうなエンマくんの笑顔を見てふっと頬を緩ませる。

そして自分からゆっくりと顔を近付けていった。

「…お手柔らかにお願いします、旦那さま?」

「おぅ。じっくりたっぷり、とことんまで追求してやるぜ。」

「だからそうじゃなくて…、んっ!」

塞がれた唇から洩れる熱い吐息に私はそっと目を閉じる。

耳を澄ませば遠くで鳥の鳴く声が空に響いていた。

あとがき→←236.そんなお前だからこそ


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西 - この方角に福があるはずです

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設定タグ:妖怪ウォッチ , エンマ大王 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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湖月さくら(プロフ) - なっちゃさん» なっちゃ様。いつもありがとうございます。そんな風に言っていただけるだなんて嬉しいです。想い合っていても大切にしてても時に苦しい時もやってきます。大切なのはそれをどうやって乗り越えていけるか、なのかもしれません。これからも頑張ります。 (2019年12月31日 7時) (レス) id: 820cedf0c2 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃ - この夫婦みたいな幸せな家庭つくれたら確かにエンマくんみたいになっちゃうわw なんかうらやまし (2019年12月26日 19時) (レス) id: 7e94d5d2da (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - アミュレットさん» アミュレット様。いつもありがとうございます。女郎蜘蛛、可愛いですよね。この作品の女郎蜘蛛も気に入っていただけたのなら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2019年1月29日 12時) (レス) id: 822a971f0a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット(プロフ) - 女郎蜘蛛、自分も結構好きです(^^) (2019年1月27日 20時) (レス) id: b7b163701b (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - あっきー like u very muchさん» あっきー like u very much様。こちらこそいつもありがとうございます。楽しんでいただけるよう今年も頑張ります。どうぞのんびりとお待ちくださいね。 (2019年1月12日 16時) (レス) id: 822a971f0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖月さくら | 作成日時:2018年9月3日 2時

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