160.『ねがいの短冊』 ページ6
「…単に古い書物か?それとも何かの秘伝書…?」
そう思いながらその裏を見るとそこには古びた紙に『封』の文字が書かれている事に気付く。
(もしかして『封印』に関する本か!?)
結界も封印も元の本質は同じ。
何かの手がかりになるに違いないと感じ、オレは急いでその本を開く。
閉じられていた紙を破りパラパラと頁を捲ると、あるページに一枚の紙が挟まっていた。
「…なんだこれ。」
しおりのような古びた長方形の紙を手に取り眉を顰めると、その紙は突然ポワッと淡く光り出す。
「ん?…『ねが…』?」
紙に浮かび上がった文字を見つめ、首を傾げる。
するとその時開かれた本の頁にも同様に文字が浮かんだ。
「なになに…『ねがいの短冊』?」
他にも何やら文字が書かれていたが古さのせいか薄れてしまって読み取れない。
(そういやもうすぐ七夕だったな。)
ふとそんな事を思い出し、オレはある事を思いつく。
(つまりこれは、願いを書くと叶うという代物か!?)
『ねがいの短冊』とあるのだからこの紙に願い事を書くのだろう。
オレは少し考え込むとその本を持って書簡庫を後にする。
そして手の中には先程の短冊を握り締めていた。
―――――
『ねがいの短冊』…、果たしてどんな代物か?
どうぞお楽しみくださいね。
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湖月さくら(プロフ) - アミュレットさん» アミュレット様。いつもありがとうございます。その後こうなっています(笑)。エンマ大王様のドキドキを楽しんで…いやいや伝わっていただけたら嬉しいです。これからどうなるのか、どうぞお楽しみくださいね。よろしくお願いします。 (2018年4月29日 2時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット(プロフ) - どうなるのか、ドキドキします! (2018年4月26日 22時) (レス) id: ca1512717a (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - エマさん» エマ様。初めまして。ご覧いただきましてありがとうございます。大好きだなんて本当に嬉しいです。いえいえ、私はまだまだ未熟者でして…。皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2018年4月26日 8時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして。いつもこのシリーズを読んでます。大好きなシリーズです!私もこんなのが書けたらなぁ…。 (2018年4月25日 5時) (レス) id: 31fc5a4b43 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - 愛鬼さん» 愛鬼様。お久しぶりです。お楽しみいただけたようで良かったです。果たしてエンマ大王様の願い事は何ぞや…。最後までどうぞご覧くださいね。これからもよろしくお願いします。 (2018年3月19日 1時) (レス) id: 01629e384a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湖月さくら | 作成日時:2018年3月11日 3時