179.幸福な小さな願い ページ25
(葉月ちゃんの言う通り、やっぱりコレ=『うさぎ耳カチューシャ』は気に入ってくれたみたいね。)
こんなのでなんで喜ぶのかは分からないがエンマくんは段々と笑顔になっていく。
そんな二人を余所に机の上にはド〜ンと書類が置かれた。
「勝手に本の封印を解いたペナルティです。こちらは今日中に仕上げていただきます!」
「げっ。」
「何かご意見でも?」
「いや…何も。」
ジトッとした目で睨むぬらりさんにエンマくんは首をすくめて渋々仕事に取り掛かる。
そんなエンマくんをしばらく見ていた私はキュッと唇を結び直すとエンマくんの左手に自分の手を添えた。
「A?」
左手をギュッと握ったまま何も言わない私にエンマくんは不思議そうな顔を向ける。
私は少しアタフタした後、しどろもどろになりながらも言葉を繋げた。
「えっと、あのね…。エンマくんは大王様だし、この妖魔界みんなのものだから独り占めできない事はわかってるんだけど…。だからね、その…。右手は皆の為、…でも左手は時々私の為に貸して貰えたらなぁと思って…。いつだってエンマくんと繋がっていたいの。駄目、…かなぁ…。」
そう自分の思いを述べた後、エンマくんの反応が怖くてギュッと目を瞑ってしまう。
それから恐る恐る目を開けると、エンマくんは驚いた顔をした後、嬉しそうにそして幸せそうに笑った。
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湖月さくら(プロフ) - アミュレットさん» アミュレット様。いつもありがとうございます。その後こうなっています(笑)。エンマ大王様のドキドキを楽しんで…いやいや伝わっていただけたら嬉しいです。これからどうなるのか、どうぞお楽しみくださいね。よろしくお願いします。 (2018年4月29日 2時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット(プロフ) - どうなるのか、ドキドキします! (2018年4月26日 22時) (レス) id: ca1512717a (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - エマさん» エマ様。初めまして。ご覧いただきましてありがとうございます。大好きだなんて本当に嬉しいです。いえいえ、私はまだまだ未熟者でして…。皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2018年4月26日 8時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして。いつもこのシリーズを読んでます。大好きなシリーズです!私もこんなのが書けたらなぁ…。 (2018年4月25日 5時) (レス) id: 31fc5a4b43 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - 愛鬼さん» 愛鬼様。お久しぶりです。お楽しみいただけたようで良かったです。果たしてエンマ大王様の願い事は何ぞや…。最後までどうぞご覧くださいね。これからもよろしくお願いします。 (2018年3月19日 1時) (レス) id: 01629e384a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湖月さくら | 作成日時:2018年3月11日 3時