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172.誰得オレ得ど真ん中 ページ18

「ただいま〜…。」

ぬらりに匙を投げられモヤモヤした気分で部屋に帰ると急にフワリと優しく抱き締められる。

途端に唇に優しい感触がしてオレは目を見開いた。

「なっ…、A!」

Aはゆっくりと顔を離すとふにゃりと笑う。

至近距離でのその笑顔にオレは顔がかぁっと熱くなるのを感じた。

「おかえりなさい、エンマくん。」

「お、おぅ。」

いつもと違う甘えた声にドキンと胸を揺らしながらオレは曖昧に返事をする。

するとAは再び優しく微笑んだ。

「お前、…どうしたんだ?その格好。」

Aの服に気付いたオレがそう尋ねるとAはスカートの端をチョンとつまんで首を傾げる。

「呉葉さん達からの贈り物なの。どうかな?似合う?」

「あ、あぁ…。」

Aのその姿にその仕草に、さっきから胸の高鳴りが抑えきれない。

Aの今の格好は、サーモンピンクのシフォン素材のワンピースに胸元が広く開いていた。

惜しげもなくさらされたその白い肌に、思わずゴクリと唾を飲み込む。

Aを見つめたまま固まってしまったオレに向かってAはぷぅと頬を膨らませた。

「気のない返事。はっきり言ってよ。」

「え、あ…。似合う、似合うっ。」

「ほんとに〜?」

「あ、あぁ。」

じとっとした目を向けられ、焦っているオレを見てAはにへらと笑う。

「エンマくんの為に着たの。エンマくんに見て貰いたくて…。」

(オレの為…。)

確かにいつものAだったらこんな悩殺…いやいや、大人っぽい格好はしない。

それをオレの為に着たというその気持ちに弥が上にも期待感が高鳴った。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , エンマ大王 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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湖月さくら(プロフ) - アミュレットさん» アミュレット様。いつもありがとうございます。その後こうなっています(笑)。エンマ大王様のドキドキを楽しんで…いやいや伝わっていただけたら嬉しいです。これからどうなるのか、どうぞお楽しみくださいね。よろしくお願いします。 (2018年4月29日 2時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット(プロフ) - どうなるのか、ドキドキします! (2018年4月26日 22時) (レス) id: ca1512717a (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - エマさん» エマ様。初めまして。ご覧いただきましてありがとうございます。大好きだなんて本当に嬉しいです。いえいえ、私はまだまだ未熟者でして…。皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2018年4月26日 8時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして。いつもこのシリーズを読んでます。大好きなシリーズです!私もこんなのが書けたらなぁ…。 (2018年4月25日 5時) (レス) id: 31fc5a4b43 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - 愛鬼さん» 愛鬼様。お久しぶりです。お楽しみいただけたようで良かったです。果たしてエンマ大王様の願い事は何ぞや…。最後までどうぞご覧くださいね。これからもよろしくお願いします。 (2018年3月19日 1時) (レス) id: 01629e384a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖月さくら | 作成日時:2018年3月11日 3時

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