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156.素敵に困った贈り物 ページ2

「ねぇ、…やっぱりコレ、無理だよぉ。」

眉間に皺を寄せ悲痛な声を上げる私に、葉月ちゃんは眉を下げて笑う。

「あはは…。まぁA様にしては少し大胆過ぎますでしょうか。」

少し困ったような葉月ちゃんの声を受け、私は今日何回目かとなる大きな溜息をついた。

事の発端は先日屋敷を訪れた鬼一族の長である温羅大将の娘、呉葉さん、鈴鹿さん、橋姫さんとのオシャベリだった。

久し振りに会えた嬉しさからか女子会トークはヒートアップし、あれよあれよという間に『エンマ大王様との夫婦仲を向上させるには!』という話題となってしまった。

『時に大胆に主導権をにぎるべき!』と主張する彼女達三人の見解は、私がエンマくんにもっと攻めていく事でなんとか落ち着いた。

…と思っていた矢先、今日送られてきた荷物を開けた所、その中には悩殺的な…もとい、いわゆるいつもの私だったら身に着けないであろう服やら小物やらが沢山入っていたのである。

「こういった大胆な服はスタイルの良い呉葉さん達が着るから様になるのであって、私が着たって何も面白みもないわよ。」

はぁ、と溜息をつきながら手にしたワンピースを広げると、それは風もないのにフワフワと目の前で揺れた。

『でもオイラはこの服、似合うと思うっチュよ〜。』

突然聞こえてきた呑気な声に驚いている私に対して、その声の主は服の中からヒョッコリと顔を覗かせる。

「フレイア!?どうしてここに?」

「ん?A様、どうかなさいましたか?」

私の声に気付いた葉月ちゃんがキョトンとした目を向ける中、私は慌てて誤魔化すかのように首を横に振った。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , エンマ大王 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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湖月さくら(プロフ) - アミュレットさん» アミュレット様。いつもありがとうございます。その後こうなっています(笑)。エンマ大王様のドキドキを楽しんで…いやいや伝わっていただけたら嬉しいです。これからどうなるのか、どうぞお楽しみくださいね。よろしくお願いします。 (2018年4月29日 2時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット(プロフ) - どうなるのか、ドキドキします! (2018年4月26日 22時) (レス) id: ca1512717a (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - エマさん» エマ様。初めまして。ご覧いただきましてありがとうございます。大好きだなんて本当に嬉しいです。いえいえ、私はまだまだ未熟者でして…。皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2018年4月26日 8時) (レス) id: 6e3a0f3a7d (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして。いつもこのシリーズを読んでます。大好きなシリーズです!私もこんなのが書けたらなぁ…。 (2018年4月25日 5時) (レス) id: 31fc5a4b43 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - 愛鬼さん» 愛鬼様。お久しぶりです。お楽しみいただけたようで良かったです。果たしてエンマ大王様の願い事は何ぞや…。最後までどうぞご覧くださいね。これからもよろしくお願いします。 (2018年3月19日 1時) (レス) id: 01629e384a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖月さくら | 作成日時:2018年3月11日 3時

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