私を助けてくれたのは…

回想 ページ10

ナツメside





いつもはAと一緒に学校へ行くんだけど、

朝起きて一件のLINEがスマホにきていた





見てみるとAからで、


『先に学校行ってるね。』







という短いメッセージだった


ついさっきのLINEみたいね…






何かあったのかしら？



私はいつも時間ギリギリだから、もしかして
真面目なAは早く目が覚めちゃったとか？



もしかして、また嫌な夢でも見たのかしら？




少し心配ね…




珍しく時間に余裕を起きたから、私も早く出てAを追いかけよう





運がよければAと会えるかも！








と、すぐ支度をして、家を出た





ナツメ「行ってきまーす！」



お母さん「行ってらっしゃい、気をつけてね！」






ナツメ「はーい。」




と、部屋の奥から聞こえたお母さんの言葉に返事を聞いて家を出た









すると、家を出て小走りで学校へ向かっていたら、



少し先にAらしき後ろ姿が見えた






私は少しスピードを上げて、そこに近づいていく




やっぱり、Aとあと、初めて見る男の子が一緒にいた



そう確信して、私はAの様子がおかしいことに気づいた




その男の子は突然、Aを抱き上げた




私は急いでAに駆け寄った






ナツメ「あれ、A…？」




そう言うと男の子はこっちを振り向いた





うわぁ…イケメン←









じゃなくて！



私はAの顔をのぞき込む



すると、やっぱり…私の予想は当たっていた





ナツメ「あちゃ〜…、発作が出ちゃったか。」




そう、良くない夢を見るというトラウマで起きる発作





私の予想通り、また良くない夢を見たのね





早く、休ませないと…



ひどい時には意識すら失うから…まだいい方ね。







エンマ「お前…。」




イケメンな男の子は、急に私が現れて驚いたのか、私を見て唖然としてる






でも、今はAを一刻も早く休ませなきゃ！




もう、無理して学校行かなくてもいいのに…



でも、そういうところがAのいい所だし、

真面目すぎて、抱えこんじゃって自滅しちゃう良くないところでもあるのよね









ナツメ「私はこの子の友達のナツメ！

会って早々悪いけど、Aを連れて、学校までいそぐわよ！」



私はその男の子に手を貸して！というみたいな勢いでそう言って、学校まで催促させた

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