私を助けてくれたのは…

間一髪 ページ6

エンマside



俺はトラックにぶつかりそうな女の腕を思いっきり引っ張り、






自分の方へ引き寄せた







その勢いで、







エンマ「なｯ……！」




A「きゃｯ……」









_______________ドササｯ






俺達はその場に一緒に後ろへと倒れ込んだ







エンマ「いてぇ…」





久々に感じる新鮮な痛み…







どうやら、女を傷つけないよう庇った時に背中を強打したみたいだ




確かに今の体制は俺が女を支えてる状態






見た感じ、女には怪我はなさそうだ








良かった




それにしてもダサいな、俺……








突然の事だったが、あんな助け方があるか？





焦りすぎだろ…かっこ悪い。









まあ、そんなことはいいか…




何ともなかったんだからな


と思い、








_______________フワｯ




って、軽ｯ……



俺は女の手を取り、立ち上がらせた






エンマ「大丈夫か…、どこか怪我はないか？」



俺は念の為そう聞くと、







A「私は大丈夫です。こちらこそ…、ありがとうございました。」ﾆｺﾘ




女は、笑って平気そうな顔を見せる





が…、その笑顔は作り笑いとしか俺には見えなかった




別にそんなこといいか…



俺には関係ないし、大丈夫ならそれでいい








エンマ「じゃあ、俺はもう行くな？

気をつけろよ。」




と女に一言残し、何事も無かったように背を向け、学校へ向かう









この先、今出会った女と大きく関わることになるなんて



俺はまだ知りもしなかった









A「私…なんだかあの人の事知ってるきがする…？」







その場にポツンと残された少女は、そう呟き、






A「あ、急がないと…。」





と、少女は足を進めた









女と別れた後、俺は学校に向かう




妖魔界から人間界なら瞬間移動しても何も問題はないと思うが、



さすがに学校までとなると



突然、現れたりしたら、周りにもし人がいたら驚かれてしまう







歩いていこう







それはそうと、学校はどこなんだ？





ちゃんと確認しないで来たから、正確な場所が分からない









"やらかした"と思う





転校初日から遅刻するのはまずいな

と次第に焦りだす





誰かに聞くか？




どうするか…と悩んでいると、






？「あの…。」






後ろからかすかに声が聞こえた

道に迷う→←学校へ行ってきます！

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