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260.既に後の祭り ページ9

「契進の儀を行うには、候補者がたった一人ではなんの意味もありません。幸いここに私共一族の中でも選りすぐりの者がおります。この者達の参加をお許しください。」


オレは温羅大将の合図で現れた3人の女を、横目でチラリと見た後、ドカッと椅子に腰を下ろした。


「勝手にするがいい。」


「ありがたき幸せにございます。」


温羅大将は深々と頭を下げると、女達を引きつれて部屋を出て行った。


部屋に静けさが戻ったその時、傍らにいたぬらりがワナワナと震えながら叫び出した。


「エンマ大王様!これは一体どういう事ですかっ!」


オレは机に片肘をつくと、ブスッとした顔でぬらりを見つめた。


「どうもこうも…。こうなった以上、仕方ないだろ。」


するとぬらりはクワッと目を見開きながらオレに近付いて来た。


「仕方ない、で済みますかぁ〜!!大体、あのA様が、契進の儀で勝ち残れるとお思いですか!」


「うっ。」


ぬらりの指摘にオレが言葉に詰まっていると、ぬらりはジトッとした目でオレを見た。


「まさか…。何も考えていなかったとか、ないですよね?」


「あは、…あははは…。」


痛いほどのぬらりの視線をかわしながら、オレはあさっての方向を見つめる。


そんなオレの様子にぬらりは堪忍袋の緒が切れたようだった。


「な〜に勝手なこと、やってんですかぁ!このバカ大王が〜!」


「バカとはなんだ!バカとは〜!」


それからしばらくの間、オレ達の低レベルな言い争いが部屋中に響いていた。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , エンマ大王 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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湖月さくら(プロフ) - ベリーさん» ベリー様。嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!いえいえ、そんな…。私なんてまだまだへなちょこなんです。これからもどうぞ応援してくださると嬉しいです♪頑張りますね。 (2016年7月19日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー - さくら様の作品、拝見させて貰っています。さくら様はいつもご丁寧で、とても優しい作者様だと思っています。これからも更新、頑張ってください。応援しております!長文失礼しました。 (2016年7月18日 5時) (レス) id: f3f123ed94 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - siriさん» siri様。1から読んでくださってありがとうございます!よい作品だなんて嬉しいです♪楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。どうぞよろしくお願いします。 (2016年7月11日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
siri - 一から全て読ませていただきました!とても良い作品だと、思います。これからも更新頑張ってくださいね♪ (2016年7月10日 11時) (レス) id: 3ad9e7bd58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖月さくら | 作成日時:2016年6月29日 2時

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