259.契進の儀 ページ8
「そんな状態では、私達鬼一族をはじめ他の者も納得すまい。――そこでどうでしょう。先代様の例にならい、契進の儀(けいしんのぎ)を執り行うのは?」
「契進の儀!?」
温羅大将に提案に、今までじっと話を聞いていたぬらりが大声を上げる。
「契進の儀とは、大王妃候補がその全てを掛けて闘う、過酷な儀式。それゆえに先代エンマ大王様が廃止なさったのではないですかっ!」
温羅大将はぬらりの言葉など予想していたかのように不敵に笑った。
「そうです。ですが、先代エンマ大王妃もこの儀により選ばれ、皆に認められた。――ともなると他の者を納得させるには、この儀を執り行う他、ありません。…それとも、お母上のようにその地位を捨て、そのくだらない女とやらに走りますかな?」
その言葉にオレの中の何かがプツンと切れるような音がした。
気付くとオレは温羅大将を指差し、大声で叫んでいた。
「そこまで言うのなら、契進の儀、やってやろう!温羅大将、あとで吠えずら掻くんじゃねぇぞっ!」
温羅大将はにやりと笑うと指をパチンと鳴らした。
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湖月さくら(プロフ) - ベリーさん» ベリー様。嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!いえいえ、そんな…。私なんてまだまだへなちょこなんです。これからもどうぞ応援してくださると嬉しいです♪頑張りますね。 (2016年7月19日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー - さくら様の作品、拝見させて貰っています。さくら様はいつもご丁寧で、とても優しい作者様だと思っています。これからも更新、頑張ってください。応援しております!長文失礼しました。 (2016年7月18日 5時) (レス) id: f3f123ed94 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - siriさん» siri様。1から読んでくださってありがとうございます!よい作品だなんて嬉しいです♪楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。どうぞよろしくお願いします。 (2016年7月11日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
siri - 一から全て読ませていただきました!とても良い作品だと、思います。これからも更新頑張ってくださいね♪ (2016年7月10日 11時) (レス) id: 3ad9e7bd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湖月さくら | 作成日時:2016年6月29日 2時