263.衝動的恋愛事変 ページ12
ノックもなしにバンッと扉を開けて中に飛び込んだ私を見て、エンマくんとぬらりさんは目を丸くした。
そんな二人の様子を気にも留めず、私はツカツカとエンマくんのそばまで近付いていく。
そして目の前に仁王立ちになると、キッとエンマくんを睨んだ。
「これは一体、どういうこと!?」
「は?」
私の物凄い剣幕に、エンマくんは少し怯えながら私を見つめる。
私は怒りの余り、今にも頭から湯気が吹き出しそうだった。
「私以外に3人もお妃候補がいることを、今までどうして黙ってたの!?」
「なんだよ、それ。」
この期に及んでしらばっくれているエンマくんに、私の怒りは爆発する。
「とぼけないで!さっき温羅大将の娘とかいう、呉葉さん達が部屋にやってきてそう言ったのよ!どういうことなのか、わかるように説明してっ!」
「そ、それは…。」
煮え切らない態度のエンマくんに、私はさらに一歩近付く。
「エンマくんもやっぱり綺麗な人がいいんだ〜?どうせ私はあんなに綺麗じゃないし?胸だってくびれだってないもんね〜。」
分かり切っていた事実をエンマくんに投げつけながら、自分自身が悲しくなってくる。
(やっぱり男の人って大きい胸の子が好きなんだ〜。)
そんな風に自分の事を悲観していると、エンマくんの手が私に向かって伸びてきた。
「そうか?オレはこの位がちょうどいいと思うんだがな…。」
ムニッ。
そう言いながらエンマくんは私の胸に手をやり、優しく握り締めた。
「なっ、…なにすんのよぉ〜!!」
バッチーン、という効果音がつくほどに、私はエンマくんの頬を思いっきり引っぱたく。
「エンマくんのバカ〜〜!!」
私はそう言い放つとバタバタと部屋を飛び出して行った。
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湖月さくら(プロフ) - ベリーさん» ベリー様。嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!いえいえ、そんな…。私なんてまだまだへなちょこなんです。これからもどうぞ応援してくださると嬉しいです♪頑張りますね。 (2016年7月19日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー - さくら様の作品、拝見させて貰っています。さくら様はいつもご丁寧で、とても優しい作者様だと思っています。これからも更新、頑張ってください。応援しております!長文失礼しました。 (2016年7月18日 5時) (レス) id: f3f123ed94 (このIDを非表示/違反報告)
湖月さくら(プロフ) - siriさん» siri様。1から読んでくださってありがとうございます!よい作品だなんて嬉しいです♪楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。どうぞよろしくお願いします。 (2016年7月11日 2時) (携帯から) (レス) id: 1d11343d74 (このIDを非表示/違反報告)
siri - 一から全て読ませていただきました!とても良い作品だと、思います。これからも更新頑張ってくださいね♪ (2016年7月10日 11時) (レス) id: 3ad9e7bd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湖月さくら | 作成日時:2016年6月29日 2時